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東西南北くすつば!企画用ブログ
2024/04/25 (Thu)
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2010/04/04 (Sun)
まとめ
1話
4話
王と一ノ瀬の話。
告白の、王視点の話。
超ダーティです。
グロ注意?って程では無いが。
1話
4話
王と一ノ瀬の話。
告白の、王視点の話。
超ダーティです。
グロ注意?って程では無いが。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
どこで知ったか、セキュリティ万全のマンションで一人暮らししている俺のもとに、同い年位の男が転がり込んできた。
「助けてくれない?坊ちゃん。一週間でいいんだ。飯と、寝る所を貸して欲しいんだよ。」
「・・・知り合いの所に行けよ。何で見ず知らずの男の世話なんて」
「知り合いに頼れる奴なんかいねーよ。あんたが一番都合がいいんだ。」
「それが人にものを頼む態度かよ」
「ま、いいや。勝手にいるし。」
いくら追い出そうとしても、テコでも動かなかったので、仕方なく置いてやる事にした。
何となく、やばい感じはしたが・・・。
セキュリティも、結局は自分が気を付けないと何の意味もないな・・・。
帰り道ずっと付けられていたが、身に覚えがなかったので、無視していたら、こんな事に・・・。
男の名前は一ノ瀬 嗣。
特に何もないまま、一週間が過ぎた。
「また頼る事があるかもしれない。その時はまた頼むよ」
そう言って、男は去った。
それから数日後。
そいつがまた、俺のもとに来た。
・・・何やら尋常じゃない様子だった。
「お前北斗だろ?勅使川 勲子って知ってるか?」
「同じクラスだよ。」
「仲いいのか?」
「仲いいって程ではないけど、女子の中では親しいほう」
「そっか・・・。ごめん。じゃあここに頼るのは悪いな。」
妙に引っ掛かる言い方だ。
「勅使川に何かあったのか?」
「・・・繁華街の路地に、変質者のスラムがあるの知ってるか?そこに、クスリとかで抵抗不能にした女を連れて行くと、結構でかい金が貰えるんだ。」
「・・・まさか。」
「何人か、本気でむかついた女をそこに沈めた。そしたら、色々やばい事になってさ。」
「もしかして勅使川を・・・」
「変質者どもの次の標的が俺になってさ。ほら、自分で言うのも何だけど、俺可愛いでしょ。
3日以内に新しい女連れて来なかったらお前を犯すってさ。
それからは、金なんて出なくなったから、とにかく自分の身を守る為。
・・・それで、3日にいっぺん、女連れてって、今日イ・・・勅使川を連れていこうとしたんだけど。
最初は上手く騙して機会を伺おうかと思ったけど、あっちが頑なに拒むから頭に血が上って、ボコッたんだ。
・・・今まで酒やクスリで静かにやってたし、現場を見ずに立ち去っていたから実感なかったけど、そこでようやく自分のやってる事に気がついた。
・・・でもやっぱり、自分の身が危なくなるから、賭に出た。
イサ・・・勅使川には早く路地を出るように言って、スラムにはボコッた女を路地に放置したと伝えた。
勅使川が助からなければ俺は助かるし、勅使川が助からなければ俺は変質者どもに・・・」
「・・・自業自得じゃないか。勅使川が何をした。それに、お前は3日逃げられるだけじゃないか。そんな一時の為に、他の人間傷つけるのかよ。」
「・・・全くだ。」
「・・・繁華街の路地ってどこら辺だ?今なら間に合うかもしれない。」
プルルルル・・・
その時、一ノ瀬の携帯から、着信音が鳴り響いた。
『ボコッた女なんてどこにもいねーじゃねーか!!!早く来い!逃げられると思うなよ!』
プッ
「・・・勅使川、助かったみたいだ・・・」
そう言った一ノ瀬の顔には、どこか安堵の色が浮かんでいた。
「行ってくる。・・・終わったら、全てやり直せるかな・・・。」
一ノ瀬はそう言い残し、出て行った。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
俺も気になって、一ノ瀬の後を付けてきてしまった。
助けるとかそんな義理は無いが、全てを知りながら何もしないのは、気分が悪い。
路地は入り組んでいて、一ノ瀬の姿をすぐ見失ってしまう。
・・・さっきから同じ所をグルグル回っている気が・・・
バブル期にビルが乱立した影響だろう。路地は迷宮のようだった。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
叫び声と笑い声が聞こえる。
たどり着いた時には時既に遅し、って所か。
悪臭が漂ってくる。血と精液の混じったような臭いが・・・
近くまで来たが、その現場を見るのをためらってしまった。
濡れた音と下品な笑い声の中、一ノ瀬のか細い声が聞こえて来た。
・・・出て、助けるべきだろうか。
でも、人数が多過ぎる。俺まで巻き込まれたら、話にならない。
俺に出来ることは・・・
携帯を取り出し、110。
「もしもし、繁華街の路地で、変質者が集団で・・・」
「誰かいるぞ!」
見つかったか・・・
「追い掛けろ!あいつもやっちまえ!!」
「ここを知られたらヤバイぞ!」
とりあえず大通りに出よう。そこまではあいつらも追ってこないだろう。
一ノ瀬を見捨てたようで気分が悪いが、仕方ない。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
その後、警察にスラムの場所を案内し、一部の変質者達は捕まり、一ノ瀬は保護された。
一ノ瀬は口も聞けない状態だった。
一歩間違えれば無関係の勅使川がこうなっていたと思うと、素直に同情はできないが。
・・・こんな事件は二度と起きない方がいいとは思うが、俺の通報に気が付いたのか、多くの者は上手く逃げおおせた。
また別の所でスラムを作り、同じような事を繰り返すだろう。
人数を少し減らしただけで、結局ふりだしじゃないか。
事件が発覚して、一部の犯人を捕まえられた事は、大きな功績だと言われたが・・・。
俺一人の力では、結局何もできなかったのだ。
「しっかしイサも、大変な事に巻き込まれたな~・・・。無事でよかった。」
勅使川の方は、山奥先輩が発見して、救出してくれたらしい。
事件の詳細を知った先輩は、自分を責めているようだった。もっと早くに助けられたのではないかと。勅使川は、自分のせいで自棄になり、危ない場所に入ってしまったのではないかと。
飯原先輩は騒ぎを聞き付け、血相を変えてやってきた。事件の詳細を聞いた時の取り乱しようは凄まじかったが、もう落ち着いたようだ。
「イサには、あまりこの事話さないほうがいいな。お前も随分顔色悪いぞ。」
「そうですね・・・。平気であんな事をする人間がいるなんて、気分が悪いです。勅使川に話したら、余計な恐怖感を与える事になりかねません。傷に障るでしょう。」
「あいつ、一ノ瀬・・・だっけ?が集団暴行されたって聞いたらどう思うかな・・・」
「・・・言わないでおきましょう。」
「そうだな・・・。おとんの話じゃ、まだ意識はないけど容体は安定してるって話だ。一緒に見舞い行ってみるか?」
「はい。途中で何か買ってきましょうか。起きた時見舞いの品が無いと、うるさそうですからね。・・・勅使川しおこんぶとか好きかな・・・。」
「いや知らねーよ。つーか何だよそのチョイス。」
俺達は勅使川のいる病院へと向かった。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
一ノ瀬が可哀相な役周り過ぎたので救済処置。
こっちでは王くんにヒーローになってもらいました。
一番苦労したであろう裏方。
お疲れ様です。
この事件の後、改心した嗣は、王を恩人として慕うようになると思います。
事件を表沙汰にされた事以上に、自分を悪夢の連鎖から救い出してくれた事に感謝すると思う。
逃げたスラムの人達も、もう一ノ瀬に弱みがないので、関わって来ないと思います。
罪を償うのにどの位時間がかかるかわかりませんが。
ところで人の子で好き勝手書いてごめんね!
今更だけど「いちのかみ」「いちのせ」って似過ぎた。字面のせいで気付かなかった・・・
終幕
どこで知ったか、セキュリティ万全のマンションで一人暮らししている俺のもとに、同い年位の男が転がり込んできた。
「助けてくれない?坊ちゃん。一週間でいいんだ。飯と、寝る所を貸して欲しいんだよ。」
「・・・知り合いの所に行けよ。何で見ず知らずの男の世話なんて」
「知り合いに頼れる奴なんかいねーよ。あんたが一番都合がいいんだ。」
「それが人にものを頼む態度かよ」
「ま、いいや。勝手にいるし。」
いくら追い出そうとしても、テコでも動かなかったので、仕方なく置いてやる事にした。
何となく、やばい感じはしたが・・・。
セキュリティも、結局は自分が気を付けないと何の意味もないな・・・。
帰り道ずっと付けられていたが、身に覚えがなかったので、無視していたら、こんな事に・・・。
男の名前は一ノ瀬 嗣。
特に何もないまま、一週間が過ぎた。
「また頼る事があるかもしれない。その時はまた頼むよ」
そう言って、男は去った。
それから数日後。
そいつがまた、俺のもとに来た。
・・・何やら尋常じゃない様子だった。
「お前北斗だろ?勅使川 勲子って知ってるか?」
「同じクラスだよ。」
「仲いいのか?」
「仲いいって程ではないけど、女子の中では親しいほう」
「そっか・・・。ごめん。じゃあここに頼るのは悪いな。」
妙に引っ掛かる言い方だ。
「勅使川に何かあったのか?」
「・・・繁華街の路地に、変質者のスラムがあるの知ってるか?そこに、クスリとかで抵抗不能にした女を連れて行くと、結構でかい金が貰えるんだ。」
「・・・まさか。」
「何人か、本気でむかついた女をそこに沈めた。そしたら、色々やばい事になってさ。」
「もしかして勅使川を・・・」
「変質者どもの次の標的が俺になってさ。ほら、自分で言うのも何だけど、俺可愛いでしょ。
3日以内に新しい女連れて来なかったらお前を犯すってさ。
それからは、金なんて出なくなったから、とにかく自分の身を守る為。
・・・それで、3日にいっぺん、女連れてって、今日イ・・・勅使川を連れていこうとしたんだけど。
最初は上手く騙して機会を伺おうかと思ったけど、あっちが頑なに拒むから頭に血が上って、ボコッたんだ。
・・・今まで酒やクスリで静かにやってたし、現場を見ずに立ち去っていたから実感なかったけど、そこでようやく自分のやってる事に気がついた。
・・・でもやっぱり、自分の身が危なくなるから、賭に出た。
イサ・・・勅使川には早く路地を出るように言って、スラムにはボコッた女を路地に放置したと伝えた。
勅使川が助からなければ俺は助かるし、勅使川が助からなければ俺は変質者どもに・・・」
「・・・自業自得じゃないか。勅使川が何をした。それに、お前は3日逃げられるだけじゃないか。そんな一時の為に、他の人間傷つけるのかよ。」
「・・・全くだ。」
「・・・繁華街の路地ってどこら辺だ?今なら間に合うかもしれない。」
プルルルル・・・
その時、一ノ瀬の携帯から、着信音が鳴り響いた。
『ボコッた女なんてどこにもいねーじゃねーか!!!早く来い!逃げられると思うなよ!』
プッ
「・・・勅使川、助かったみたいだ・・・」
そう言った一ノ瀬の顔には、どこか安堵の色が浮かんでいた。
「行ってくる。・・・終わったら、全てやり直せるかな・・・。」
一ノ瀬はそう言い残し、出て行った。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
俺も気になって、一ノ瀬の後を付けてきてしまった。
助けるとかそんな義理は無いが、全てを知りながら何もしないのは、気分が悪い。
路地は入り組んでいて、一ノ瀬の姿をすぐ見失ってしまう。
・・・さっきから同じ所をグルグル回っている気が・・・
バブル期にビルが乱立した影響だろう。路地は迷宮のようだった。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
叫び声と笑い声が聞こえる。
たどり着いた時には時既に遅し、って所か。
悪臭が漂ってくる。血と精液の混じったような臭いが・・・
近くまで来たが、その現場を見るのをためらってしまった。
濡れた音と下品な笑い声の中、一ノ瀬のか細い声が聞こえて来た。
・・・出て、助けるべきだろうか。
でも、人数が多過ぎる。俺まで巻き込まれたら、話にならない。
俺に出来ることは・・・
携帯を取り出し、110。
「もしもし、繁華街の路地で、変質者が集団で・・・」
「誰かいるぞ!」
見つかったか・・・
「追い掛けろ!あいつもやっちまえ!!」
「ここを知られたらヤバイぞ!」
とりあえず大通りに出よう。そこまではあいつらも追ってこないだろう。
一ノ瀬を見捨てたようで気分が悪いが、仕方ない。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
その後、警察にスラムの場所を案内し、一部の変質者達は捕まり、一ノ瀬は保護された。
一ノ瀬は口も聞けない状態だった。
一歩間違えれば無関係の勅使川がこうなっていたと思うと、素直に同情はできないが。
・・・こんな事件は二度と起きない方がいいとは思うが、俺の通報に気が付いたのか、多くの者は上手く逃げおおせた。
また別の所でスラムを作り、同じような事を繰り返すだろう。
人数を少し減らしただけで、結局ふりだしじゃないか。
事件が発覚して、一部の犯人を捕まえられた事は、大きな功績だと言われたが・・・。
俺一人の力では、結局何もできなかったのだ。
「しっかしイサも、大変な事に巻き込まれたな~・・・。無事でよかった。」
勅使川の方は、山奥先輩が発見して、救出してくれたらしい。
事件の詳細を知った先輩は、自分を責めているようだった。もっと早くに助けられたのではないかと。勅使川は、自分のせいで自棄になり、危ない場所に入ってしまったのではないかと。
飯原先輩は騒ぎを聞き付け、血相を変えてやってきた。事件の詳細を聞いた時の取り乱しようは凄まじかったが、もう落ち着いたようだ。
「イサには、あまりこの事話さないほうがいいな。お前も随分顔色悪いぞ。」
「そうですね・・・。平気であんな事をする人間がいるなんて、気分が悪いです。勅使川に話したら、余計な恐怖感を与える事になりかねません。傷に障るでしょう。」
「あいつ、一ノ瀬・・・だっけ?が集団暴行されたって聞いたらどう思うかな・・・」
「・・・言わないでおきましょう。」
「そうだな・・・。おとんの話じゃ、まだ意識はないけど容体は安定してるって話だ。一緒に見舞い行ってみるか?」
「はい。途中で何か買ってきましょうか。起きた時見舞いの品が無いと、うるさそうですからね。・・・勅使川しおこんぶとか好きかな・・・。」
「いや知らねーよ。つーか何だよそのチョイス。」
俺達は勅使川のいる病院へと向かった。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
一ノ瀬が可哀相な役周り過ぎたので救済処置。
こっちでは王くんにヒーローになってもらいました。
一番苦労したであろう裏方。
お疲れ様です。
この事件の後、改心した嗣は、王を恩人として慕うようになると思います。
事件を表沙汰にされた事以上に、自分を悪夢の連鎖から救い出してくれた事に感謝すると思う。
逃げたスラムの人達も、もう一ノ瀬に弱みがないので、関わって来ないと思います。
罪を償うのにどの位時間がかかるかわかりませんが。
ところで人の子で好き勝手書いてごめんね!
今更だけど「いちのかみ」「いちのせ」って似過ぎた。字面のせいで気付かなかった・・・
終幕
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