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東西南北くすつば!企画用ブログ
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2019/12/14 (Sat)
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2010/04/04 (Sun)
まとめ
1話
4話

王と一ノ瀬の話。

告白の、王視点の話。

超ダーティです。
グロ注意?って程では無いが。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

どこで知ったか、セキュリティ万全のマンションで一人暮らししている俺のもとに、同い年位の男が転がり込んできた。

「助けてくれない?坊ちゃん。一週間でいいんだ。飯と、寝る所を貸して欲しいんだよ。」

「・・・知り合いの所に行けよ。何で見ず知らずの男の世話なんて」

「知り合いに頼れる奴なんかいねーよ。あんたが一番都合がいいんだ。」

「それが人にものを頼む態度かよ」

「ま、いいや。勝手にいるし。」

いくら追い出そうとしても、テコでも動かなかったので、仕方なく置いてやる事にした。

何となく、やばい感じはしたが・・・。

セキュリティも、結局は自分が気を付けないと何の意味もないな・・・。

帰り道ずっと付けられていたが、身に覚えがなかったので、無視していたら、こんな事に・・・。



男の名前は一ノ瀬 嗣。

特に何もないまま、一週間が過ぎた。

「また頼る事があるかもしれない。その時はまた頼むよ」

そう言って、男は去った。



それから数日後。

そいつがまた、俺のもとに来た。

・・・何やら尋常じゃない様子だった。

「お前北斗だろ?勅使川 勲子って知ってるか?」

「同じクラスだよ。」

「仲いいのか?」

「仲いいって程ではないけど、女子の中では親しいほう」

「そっか・・・。ごめん。じゃあここに頼るのは悪いな。」

妙に引っ掛かる言い方だ。

「勅使川に何かあったのか?」



「・・・繁華街の路地に、変質者のスラムがあるの知ってるか?そこに、クスリとかで抵抗不能にした女を連れて行くと、結構でかい金が貰えるんだ。」

「・・・まさか。」

「何人か、本気でむかついた女をそこに沈めた。そしたら、色々やばい事になってさ。」


「もしかして勅使川を・・・」

「変質者どもの次の標的が俺になってさ。ほら、自分で言うのも何だけど、俺可愛いでしょ。
3日以内に新しい女連れて来なかったらお前を犯すってさ。

それからは、金なんて出なくなったから、とにかく自分の身を守る為。
・・・それで、3日にいっぺん、女連れてって、今日イ・・・勅使川を連れていこうとしたんだけど。

最初は上手く騙して機会を伺おうかと思ったけど、あっちが頑なに拒むから頭に血が上って、ボコッたんだ。
・・・今まで酒やクスリで静かにやってたし、現場を見ずに立ち去っていたから実感なかったけど、そこでようやく自分のやってる事に気がついた。

・・・でもやっぱり、自分の身が危なくなるから、賭に出た。

イサ・・・勅使川には早く路地を出るように言って、スラムにはボコッた女を路地に放置したと伝えた。

勅使川が助からなければ俺は助かるし、勅使川が助からなければ俺は変質者どもに・・・」

「・・・自業自得じゃないか。勅使川が何をした。それに、お前は3日逃げられるだけじゃないか。そんな一時の為に、他の人間傷つけるのかよ。」

「・・・全くだ。」

「・・・繁華街の路地ってどこら辺だ?今なら間に合うかもしれない。」

プルルルル・・・

その時、一ノ瀬の携帯から、着信音が鳴り響いた。

『ボコッた女なんてどこにもいねーじゃねーか!!!早く来い!逃げられると思うなよ!』

プッ

「・・・勅使川、助かったみたいだ・・・」

そう言った一ノ瀬の顔には、どこか安堵の色が浮かんでいた。


「行ってくる。・・・終わったら、全てやり直せるかな・・・。」


一ノ瀬はそう言い残し、出て行った。




‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

俺も気になって、一ノ瀬の後を付けてきてしまった。

助けるとかそんな義理は無いが、全てを知りながら何もしないのは、気分が悪い。



路地は入り組んでいて、一ノ瀬の姿をすぐ見失ってしまう。



・・・さっきから同じ所をグルグル回っている気が・・・

バブル期にビルが乱立した影響だろう。路地は迷宮のようだった。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

叫び声と笑い声が聞こえる。

たどり着いた時には時既に遅し、って所か。

悪臭が漂ってくる。血と精液の混じったような臭いが・・・



近くまで来たが、その現場を見るのをためらってしまった。

濡れた音と下品な笑い声の中、一ノ瀬のか細い声が聞こえて来た。


・・・出て、助けるべきだろうか。

でも、人数が多過ぎる。俺まで巻き込まれたら、話にならない。


俺に出来ることは・・・


携帯を取り出し、110。

「もしもし、繁華街の路地で、変質者が集団で・・・」

「誰かいるぞ!」

見つかったか・・・

「追い掛けろ!あいつもやっちまえ!!」

「ここを知られたらヤバイぞ!」

とりあえず大通りに出よう。そこまではあいつらも追ってこないだろう。

一ノ瀬を見捨てたようで気分が悪いが、仕方ない。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

その後、警察にスラムの場所を案内し、一部の変質者達は捕まり、一ノ瀬は保護された。

一ノ瀬は口も聞けない状態だった。
一歩間違えれば無関係の勅使川がこうなっていたと思うと、素直に同情はできないが。

・・・こんな事件は二度と起きない方がいいとは思うが、俺の通報に気が付いたのか、多くの者は上手く逃げおおせた。

また別の所でスラムを作り、同じような事を繰り返すだろう。
人数を少し減らしただけで、結局ふりだしじゃないか。

事件が発覚して、一部の犯人を捕まえられた事は、大きな功績だと言われたが・・・。

俺一人の力では、結局何もできなかったのだ。

「しっかしイサも、大変な事に巻き込まれたな~・・・。無事でよかった。」

勅使川の方は、山奥先輩が発見して、救出してくれたらしい。

事件の詳細を知った先輩は、自分を責めているようだった。もっと早くに助けられたのではないかと。勅使川は、自分のせいで自棄になり、危ない場所に入ってしまったのではないかと。

飯原先輩は騒ぎを聞き付け、血相を変えてやってきた。事件の詳細を聞いた時の取り乱しようは凄まじかったが、もう落ち着いたようだ。

「イサには、あまりこの事話さないほうがいいな。お前も随分顔色悪いぞ。」

「そうですね・・・。平気であんな事をする人間がいるなんて、気分が悪いです。勅使川に話したら、余計な恐怖感を与える事になりかねません。傷に障るでしょう。」

「あいつ、一ノ瀬・・・だっけ?が集団暴行されたって聞いたらどう思うかな・・・」

「・・・言わないでおきましょう。」

「そうだな・・・。おとんの話じゃ、まだ意識はないけど容体は安定してるって話だ。一緒に見舞い行ってみるか?」

「はい。途中で何か買ってきましょうか。起きた時見舞いの品が無いと、うるさそうですからね。・・・勅使川しおこんぶとか好きかな・・・。」

「いや知らねーよ。つーか何だよそのチョイス。」

俺達は勅使川のいる病院へと向かった。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

一ノ瀬が可哀相な役周り過ぎたので救済処置。

こっちでは王くんにヒーローになってもらいました。

一番苦労したであろう裏方。
お疲れ様です。



この事件の後、改心した嗣は、王を恩人として慕うようになると思います。

事件を表沙汰にされた事以上に、自分を悪夢の連鎖から救い出してくれた事に感謝すると思う。

逃げたスラムの人達も、もう一ノ瀬に弱みがないので、関わって来ないと思います。

罪を償うのにどの位時間がかかるかわかりませんが。

ところで人の子で好き勝手書いてごめんね!

今更だけど「いちのかみ」「いちのせ」って似過ぎた。字面のせいで気付かなかった・・・

終幕
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