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東西南北くすつば!企画用ブログ
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2010/04/04 (Sun)
まとめ
1話
3話
3話後日談

隆勲+一ノ瀬。

暗いです・・・
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

決めた。

山奥先輩に告白する。

一ノ瀬に過去の傷をえぐられたら、立ち止まってしまうだろうから。そうなる前に。

・・・きっと玉砕だけど。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

「勲子ちゃん、話って何かしら?」

いつもの調子の先輩。でもうちは違う。

勇気を振り絞り、声を出す。

「先輩・・・」

だけど、好きですの一言が言えなくて。

「もし、うちが先輩の事、好きって言ったら、どうしますか・・・」

・・・ああ。便利な言葉だな。

「勲子ちゃん・・・。そういう事を言うのは反則よ。」

「うちは答えを聞いてるんです!」

・・・ああ、最低。なんでうち、こんな言い方しかできないんだろう。

「答えは言えないわ。でもね・・・、いつだってアタシは勲子ちゃんの味方よ?」


・・・なにそれ・・・。
うちの事、本気にしてないって事じゃないか!!

あくまでいつもの調子を貫く先輩に、怒りすら覚えた。

「・・・だったら、うちと付き合ってください!!・・・同情でもいいですから・・・」

ああ、こんな風に言うつもりじゃ無かったのに・・・


パンッ!

頬に、痛みが走った。

先輩に、頬を叩かれたのだ。

まさか・・・、まさかすぎる。
うちは初めて、先輩を怒らせたのだ。


先輩は、とても辛そうな顔をしていた。

「・・・どうしてそんな、悲しい事を言うのよ・・・。

本当は女の子に手を上げるなんて嫌だけど、今の発言は許せないわ・・・!!」

先輩は震えていた。
・・・これほど怒っているのだ・・・。

思わずその場から崩れ落ちる。

・・・この恋は、終わった・・・

「ご・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・!」

うずくまって泣きながら、ひたすらにそうつぶやいた。

「・・・営業の邪魔よ。あがりなさい。」

先輩はうちの腕を引き、店の奥へと連れていった。

・・・その冷たい声に、ぞくっとした。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

連れて来られたのは、一面ピンクの先輩の部屋。

「・・・あなたは、アタシにどうして欲しかったの?」

・・・今、それを言える訳無いじゃないですか。
言っても信じないでしょう?怒るでしょう?

黒い感情が沸き上がる。

息を整えて、精一杯の毒を吐く。

「先輩こそ、どうして部屋なんかに連れてきたんですか・・・?同情で、抱いてでもくれるんですか!!!」

・・・もう、どうにでもなってしまえ!

・・・言い切った後、先輩の顔を見るのが怖くて、下を向く。

「・・・信じられないわ・・・!勲子ちゃんがそんな事言うなんて・・・!」

だけど、その声色で怒りが伝わってくる。

なんでこんな事、言ったんだろう・・・

「う・・・うああ・・・!!」

悲しくなって、涙が溢れて、上手く声が出せない。

「泣く位なら、どうしてそんな事を言うの・・・!そんなにアタシを怒らせたいの・・・!!!」

違う!嫌われたくないの!!
なのに、声が出ない。

「・・・勲子ちゃん、落ち着くまでそこにいなさい。今のアタシじゃ、冷静に対応できないから。」

そう言って、先輩は部屋を出た。
うち一人を残して。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

・・・少し落ち着いた所で、先輩に見つからないように家を抜け出そうとする。

「勲子ちゃん!」

見つかった・・・。
でも振り返らない。
今回ばかりは追いかけてくる事もないだろう。

店を抜ける。


大通りを走る。

その時。

「イサ!!」

あいつの・・・一ノ瀬の声だ。
どうしてこんな時に・・・

・・・逃げよう。

・・・だけど遅かった。気が付けば、回り込まれて、がっちりと腕を掴まれた。

どうしてそこまで・・・

「・・・話があるんだよ。ここじゃなんだから・・・」

一ノ瀬はうちを路地裏に連れ込んだ。

うちには、それに抗う力が無かった。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

路地裏で、うちは両手を塞がれ、壁まで追い込まれた。

逃げられない・・・

「何目ぇ腫らしてんだよ。そういえばさっき手芸屋のおにーちゃんと痴話喧嘩してたな。」

「・・・もしかして待ち伏せてたの?」

「あれって彼氏?それともさっき別れた?」

「関係ないでしょ。・・・で、話って何?」

「イサ、ヨリ戻さねえ?」

・・・!
ふざけんな・・・!無かった事にしたくせに・・・!

「昨日の彼女どうしたんだよ。」

「別れたよ。我が儘でしょーもない女だったから。」

「へぇ、無かった事にはしないんだ。でもコロコロ乗り換えるね。」

うちは一ノ瀬を精一杯軽蔑の目で見た。

でも、一ノ瀬は気付いた素振りを見せない。

「・・・あんたモテるんでしょ?相手ならいくらでもいるじゃん。」

「ハズレばっかだけどな。結局お前が一番よかったよ。俺も背伸びたし、今なら並んでも悪くないだろ?」

「・・・軽いね。だから簡単に無かった事にしようなんて言えるんだ。」

だんだん、黒い気持ちが溢れてくる。

散々人の心を弄んだくせに、何を今更!!!

「馬鹿にしないでよ!うちは本気でアンタの事好きだった!それを簡単に踏みにじったのはアンタだよ!?

絶対に・・・一生許すもんか!!!」

絶対的な拒否のつもりだった。それが・・・

「本気で俺の事好きだった?ならヨリ戻せよ」

一ノ瀬は、都合のいい言葉だけ拾った。

「今は嫌いだって言ってんの!!!あんたに裏切られたうちの気持ち、わかる!?」

「うるせえ!一度でも俺に惚れたならさぁ・・・。おとなしく言う事聞いてればいいんだよ!!」

ドゴッ・・・

「ふぐっ・・・」

腹部に鈍い衝撃が走った。
こいつ・・・本気で蹴りやがった・・・!!

気付いた。
・・・ヨリ戻しはこいつの本意じゃない・・・!ただ、憂さ晴らしにうちを利用しようとしただけなんだ・・・!

「どいつもこいつも!!!」

ドゴッ・・・
崩れ落ちたうちに追い撃ちをかける。

「都合のいい事ばかり言いやがって!!!!」

ドゴッ・・・

・・・まずい。このままじゃ・・・!

一ノ瀬の目は本気だった。

うちの事だけじゃない。色んな事に苛立って、それを全部うちにぶつける気なんだ。

・・・そうか・・・。
山奥先輩が怒ったのはこういう事なんだ。

あの時のうちの発言は、憂さ晴らしの擬似恋愛を求めている事に等しかったんだ・・・

「ハハッ!痛い?痛いよなぁ?
言えよ!何でも言う事聞きますってさぁ!!!そしたら許してやるよ!!!」

一ノ瀬はうちを足蹴にしながら言った。

・・・怖い・・・・・・

このまま足蹴にされるのも、言う事を聞くのも、うちにとっては最悪の事態だ。

意識が朦朧としてきた。

「ふん、もう口も聞けねーか。」

一ノ瀬は足蹴にするのをやめ、唾を吐きかけてきた。

トロリと、冷たい感触が頬を伝う。

「死なれたら困るし、この辺にしといてやるよ。・・・そうだ、ここの路地変質者がいっぱい出るから早く出な。・・・動けるかわからねぇけど。」

一ノ瀬はそう言って、立ち去った。

ある程度理性が残っていて助かった・・・

変質者か・・・早く出ないと。

ズリズリと地を這いながら、うちは路地裏を出た。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐



なんとか大通りに出たが、道行く人みんな見て見ぬ振り。
厄介事に巻き込まれたくないのだろう。

・・・なんでうちがこんな目に・・・

・・・・・・もう、どうでもいいや・・・。このままどうなったって・・・

・・・だって・・・うちは・・・

先輩にも・・・・・・

嫌われ・・・・・・・・


「勲子ちゃん!!!」

え・・・?

先輩・・・のこ え ・・・?


そのまま、うちの意識は途切れた。



‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

ダークになりすぎた・・・。
勲子は重くならないようにしようとしたのに・・・。

つーかろくに小ネタも書いてないうちからコレはやり過ぎか・・・?

4話外伝
終幕
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