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東西南北くすつば!企画用ブログ
2024/04/25 (Thu)
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2010/04/04 (Sun)
まとめ
1話
相変わらずあまじょっぱい事この上ない。勲子がネガティブモードです。
勲子と王の話。
長くなったので前後編で分けました。
1話
相変わらずあまじょっぱい事この上ない。勲子がネガティブモードです。
勲子と王の話。
長くなったので前後編で分けました。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「勅使川、放課後時間いいか?」
唐突に、特に親しくもないクラスメイトの男子に、そう聞かれた。
たしか、市ノ上くん、だったっけ?
クラスではかなり男前な部類に入るのではなかろうか。
うちみたいな冴えない女子とは無縁そうな男の子。
「え・・・えっと・・・別に。何か用?」
「テスト、近いだろ?勉強、教えて欲しいんだよ。」
「は・・・はあ・・・どうしてうちに?」
「前回の定期テスト、お前学年一位だっただろ?それに、あの河原がお前に教わってかなり点数伸ばしてたみたいだし。」
ああ。そういえば。
前回那奈に「赤点取ったらしばらくバドできなくなるよ!」って脅しながらスパルタ勉強会した記憶がある。那奈のめんどくさがりっぷりはかなりの強敵だったけど、うちなりにやりやすいように考えて、頑張って教えたんだ。それで那奈は、わりと余裕のある点数は取れたんだ。
「しっかし、北斗生の癖に勉強熱心だね。友達でもないのに、わざわざ頼みに来るなんてさ。」
「頼めるのがお前しかいないんだよ。馬鹿ばっかだし。」
「いいよ。」
「本当か?」
「うん。そうやって頼られるの、悪い気はしないし。」
運動できないし、容姿に自信が持てないうちが、唯一自信が持てるのは、勉強。(北斗の中だけでは、だけど)
だから、こんな風に頼られるのがすごく嬉しい。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「勅使川はすごいな。答え出るの速いし、教え方も上手い。」
「あ、ありがとう・・・。なんか照れるな。」
「普段ろくに授業聞いてないように見えるけどな。」
「授業聞くのはあまり意味が無いっていうか、ここのレベルなら教科書読んでドリルやれば十分頭に入るしね。」
「要領いいんだな。」
「どうだろ。市ノ上くんだって、理解力あるじゃん。教えやすいよ。」
「・・・さて、今日はこの位でいいか。そうだ。お礼に帰り何か奢るよ。」
「え?いいの?そーいう所も真面目なんだ。モテるでしょ」
「いや、別に・・・」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「で、女子高生に立ち食いそば奢ると・・・」
「安いし旨いし、ちょうどいいだろ?」
「まあ美味しいけどさ・・・。」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
食べ終わって、帰り道一緒に歩いていると、クラスメイトの、派手な女子グループがこちらを見ている事に気がついた。
「ねぇ見て見て!あの二人付き合ってんの!?」
「うわ本当だ。知らなかった!でも何で勅使川?」
「勅使川さん、市ノ上くんと並ぶと顔でかく見えね?笑える~」
「似合わねえ~!最悪じゃね?身の程わきまえろて感じ!」
「え~?それは言い過ぎだよ~!勅使川さんカワイソウ。あはは!」
・・・なんなのあいつら・・・
一年前の事が、フラッシュバックする。
『なんであの二人一緒に帰ってるの?』
『一ノ瀬、勅使川と付き合い始めたらしいよ。』
『えー?あのでかいのと!?』
『勅使川さんって、体も大きいけど顔も大きいよね。一ノ瀬くんと並ぶと、惨めじゃない?』
『そのくせ足のコンパス短いし。腰の高さ全然違うじゃん。』
・・・あの時と同じ・・・
「ご、ごめん・・・うち、あっちの方向だから、帰るね。バイバイ。」
「俺もそっち。」
「あ・・・。」
「あんなの言わせておけばいい。嫉妬してるだけだ。」
・・・そういう問題じゃないんだよ。
市ノ上くんと並んでる自分が、すごく惨めで、格好悪く思うんだよ。
「夜遅くなったし、一人で帰るのは危ないだろ。送ってくよ。」
「いいよ。そこまで・・・」
あいつは、一ノ瀬は、言われるのが嫌で、すぐに離れていったのに・・・
市ノ上くんに、その気配がない。
信じていいのかな、って、思うけど、やっぱり・・・
並んで歩くのが辛い・・・。
うちはずっと顔を伏せたまま、会話もなく歩いていた。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
次の日の放課後。
今日も市ノ上くんが、うちの所に来た。
「今日も、頼めるか?」
「今日も?いいの?嫌でしょ?うちなんかと噂になって。」
「あんな程度の低い奴らの言う事なんて気にするなよ。馬鹿馬鹿しい。」
そう言って市ノ上くんは、どっこいしょ、と椅子に座る。
クスクス笑い声が聞こえて、視線がこちらに向く。
・・・みんな、うちと市ノ上くんを比較してるだろうか。
・・・恥ずかしくなってきた。
「ちょっと待って。」
うちは手芸セットから大きな布を取り出して、被る。
「・・・何してんの」
「見られるの、恥ずかしいから・・・」
「そっちの方が悪目立ちするだろ。」
「顔でかいとか、身の程知らずとか言われる方が嫌だ・・・」
「・・・まあいいや。始めようぜ。」
「うん・・・待って・・・」
うちはのろのろと勉強セットを取り出して、広げる。
「勅使川、ここ、わかるか?」
市ノ上くんが指した問題を見る。
だけど、周りが気になってしまい、なかなか集中できなかった。
市ノ上くんは、ひとつ溜息をつくと、テキパキと片付け始めた。
「・・・ウジウジしてたんじゃ勉強にならないし、やっぱ今日は帰るわ。」
そう言って、市ノ上くんは勉強道具をかばんに仕舞い、席を立った。
・・・
ああ。どうしてこうなっちゃうんだろう。
結局は役立たずで。
うち、何しても駄目なんだ・・・
「・・・ごめんね。勉強教えるって言ったのに、こんな、役、立たず、で・・・」
あれ、おかしいな。泣きそう。
まだ教室には何人かいるし、恥ずかしいし、市ノ上くんにも迷惑だよね。
「あーっ!わかった!」
市ノ上くんは、振り返ると、頭をくしゃくしゃしながら面倒臭そうにうちの腕を引いた。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
長いので後編に続く
王勲って誰得過ぎるだろ!と思いつつ長くなってしまった。
王には真面目という設定があったので、勉強もちゃんとやるのかな~、と思って、だったら勲子(優秀)に勉強教えてもらうってのもアリかな、と、思って書いた話。自分に素直っていうのがよくわからんので、性格捏造にも程があるが。
カップリングじゃないけど、なんだかむず痒いというか、少女漫画っぽい話になったなぁ。
王に既に明確な相手いたら書けない話だ・・・
「勅使川、放課後時間いいか?」
唐突に、特に親しくもないクラスメイトの男子に、そう聞かれた。
たしか、市ノ上くん、だったっけ?
クラスではかなり男前な部類に入るのではなかろうか。
うちみたいな冴えない女子とは無縁そうな男の子。
「え・・・えっと・・・別に。何か用?」
「テスト、近いだろ?勉強、教えて欲しいんだよ。」
「は・・・はあ・・・どうしてうちに?」
「前回の定期テスト、お前学年一位だっただろ?それに、あの河原がお前に教わってかなり点数伸ばしてたみたいだし。」
ああ。そういえば。
前回那奈に「赤点取ったらしばらくバドできなくなるよ!」って脅しながらスパルタ勉強会した記憶がある。那奈のめんどくさがりっぷりはかなりの強敵だったけど、うちなりにやりやすいように考えて、頑張って教えたんだ。それで那奈は、わりと余裕のある点数は取れたんだ。
「しっかし、北斗生の癖に勉強熱心だね。友達でもないのに、わざわざ頼みに来るなんてさ。」
「頼めるのがお前しかいないんだよ。馬鹿ばっかだし。」
「いいよ。」
「本当か?」
「うん。そうやって頼られるの、悪い気はしないし。」
運動できないし、容姿に自信が持てないうちが、唯一自信が持てるのは、勉強。(北斗の中だけでは、だけど)
だから、こんな風に頼られるのがすごく嬉しい。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「勅使川はすごいな。答え出るの速いし、教え方も上手い。」
「あ、ありがとう・・・。なんか照れるな。」
「普段ろくに授業聞いてないように見えるけどな。」
「授業聞くのはあまり意味が無いっていうか、ここのレベルなら教科書読んでドリルやれば十分頭に入るしね。」
「要領いいんだな。」
「どうだろ。市ノ上くんだって、理解力あるじゃん。教えやすいよ。」
「・・・さて、今日はこの位でいいか。そうだ。お礼に帰り何か奢るよ。」
「え?いいの?そーいう所も真面目なんだ。モテるでしょ」
「いや、別に・・・」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「で、女子高生に立ち食いそば奢ると・・・」
「安いし旨いし、ちょうどいいだろ?」
「まあ美味しいけどさ・・・。」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
食べ終わって、帰り道一緒に歩いていると、クラスメイトの、派手な女子グループがこちらを見ている事に気がついた。
「ねぇ見て見て!あの二人付き合ってんの!?」
「うわ本当だ。知らなかった!でも何で勅使川?」
「勅使川さん、市ノ上くんと並ぶと顔でかく見えね?笑える~」
「似合わねえ~!最悪じゃね?身の程わきまえろて感じ!」
「え~?それは言い過ぎだよ~!勅使川さんカワイソウ。あはは!」
・・・なんなのあいつら・・・
一年前の事が、フラッシュバックする。
『なんであの二人一緒に帰ってるの?』
『一ノ瀬、勅使川と付き合い始めたらしいよ。』
『えー?あのでかいのと!?』
『勅使川さんって、体も大きいけど顔も大きいよね。一ノ瀬くんと並ぶと、惨めじゃない?』
『そのくせ足のコンパス短いし。腰の高さ全然違うじゃん。』
・・・あの時と同じ・・・
「ご、ごめん・・・うち、あっちの方向だから、帰るね。バイバイ。」
「俺もそっち。」
「あ・・・。」
「あんなの言わせておけばいい。嫉妬してるだけだ。」
・・・そういう問題じゃないんだよ。
市ノ上くんと並んでる自分が、すごく惨めで、格好悪く思うんだよ。
「夜遅くなったし、一人で帰るのは危ないだろ。送ってくよ。」
「いいよ。そこまで・・・」
あいつは、一ノ瀬は、言われるのが嫌で、すぐに離れていったのに・・・
市ノ上くんに、その気配がない。
信じていいのかな、って、思うけど、やっぱり・・・
並んで歩くのが辛い・・・。
うちはずっと顔を伏せたまま、会話もなく歩いていた。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
次の日の放課後。
今日も市ノ上くんが、うちの所に来た。
「今日も、頼めるか?」
「今日も?いいの?嫌でしょ?うちなんかと噂になって。」
「あんな程度の低い奴らの言う事なんて気にするなよ。馬鹿馬鹿しい。」
そう言って市ノ上くんは、どっこいしょ、と椅子に座る。
クスクス笑い声が聞こえて、視線がこちらに向く。
・・・みんな、うちと市ノ上くんを比較してるだろうか。
・・・恥ずかしくなってきた。
「ちょっと待って。」
うちは手芸セットから大きな布を取り出して、被る。
「・・・何してんの」
「見られるの、恥ずかしいから・・・」
「そっちの方が悪目立ちするだろ。」
「顔でかいとか、身の程知らずとか言われる方が嫌だ・・・」
「・・・まあいいや。始めようぜ。」
「うん・・・待って・・・」
うちはのろのろと勉強セットを取り出して、広げる。
「勅使川、ここ、わかるか?」
市ノ上くんが指した問題を見る。
だけど、周りが気になってしまい、なかなか集中できなかった。
市ノ上くんは、ひとつ溜息をつくと、テキパキと片付け始めた。
「・・・ウジウジしてたんじゃ勉強にならないし、やっぱ今日は帰るわ。」
そう言って、市ノ上くんは勉強道具をかばんに仕舞い、席を立った。
・・・
ああ。どうしてこうなっちゃうんだろう。
結局は役立たずで。
うち、何しても駄目なんだ・・・
「・・・ごめんね。勉強教えるって言ったのに、こんな、役、立たず、で・・・」
あれ、おかしいな。泣きそう。
まだ教室には何人かいるし、恥ずかしいし、市ノ上くんにも迷惑だよね。
「あーっ!わかった!」
市ノ上くんは、振り返ると、頭をくしゃくしゃしながら面倒臭そうにうちの腕を引いた。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
長いので後編に続く
王勲って誰得過ぎるだろ!と思いつつ長くなってしまった。
王には真面目という設定があったので、勉強もちゃんとやるのかな~、と思って、だったら勲子(優秀)に勉強教えてもらうってのもアリかな、と、思って書いた話。自分に素直っていうのがよくわからんので、性格捏造にも程があるが。
カップリングじゃないけど、なんだかむず痒いというか、少女漫画っぽい話になったなぁ。
王に既に明確な相手いたら書けない話だ・・・
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