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2010/05/31 (Mon)
まとめ
3話
※二次

勲子視点
別のフラグ立ってる上進展してるというオソロシ事態なので違和感と戦いながら読んでくだされ。

前回の流れから、予想はできると思うけど、あえて・・・ここにはかかないよ・・・

二次も二次。ここまできました・・・よ・・・。

代替人形は魔法の言葉・・・

話自体は今までの泥沼よりずっとさわやかです。多分。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

「・・・い・・・市ノ上・・・。」
「・・・早いな。まさかもう終わったのか?」
「ち・・・違うよ・・・。何もしなかったよ・・・。その、ごめんね・・・・・・。」
「・・・何が。」
「さっき・・・変な事、しちゃって。」
「別に・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」


「・・・何だよ。まだ何か用か?相手はできないって言っただろ?」
「・・・今まで通りでいてくれる?うちの事、嫌いになってない?」
「俺がお前を好きだろうが嫌いだろうが、関係ないだろ。」
「・・・あるよ。友達でしょ。」
「友達ねぇ・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」


「なあ、勅使川。俺はお前の事、信じていいのか?」
「え・・・?」
「人の役に立てるのが嬉しいっていうのは、上辺だけか?」
「何で・・・今、それを・・・。」
「勅使川も結局は、打算だけで動くような人間なのか?」
「・・・どういう、事・・・?」

「俺、勅使川に関わるようになってさ、少し価値観が変わったんだよ。理にかなわない、不器用な生き方も悪くないってさ。

勅使川に面倒事持って来られるのも、嫌じゃないと思ったんだよ。

でもさ、逆にそれは俺が勅使川に上手く利用されてるからじゃないかと思ったら・・・すごく、裏切られた気分になった。」

「・・・そんな・・・つもり・・・ないよ・・・。むしろ、うちは・・・市ノ上にしてもらってばかりで、返したいけど、市ノ上がいっつも一人で抱え込むから、何もできないだけで・・・その、うちも、出来ることがあればしたいと思ってる。本当だよ。」

「それって、単純に俺に許してほしいから、言葉並べただけ?」
「・・・ち、違うよ。本当に。信じてよ。ごめんね。うち、酷い奴だね・・・。」

あ・・・。堪えていた涙が溢れて来た。参ったな。また面倒事増やしてる。

ぽんぽんと、頭を叩かれる。

「・・・許してやるよ。ただ、次は無いからな。

・・・ほら、泣きたいなら泣けばいいだろ。余程辛いことがあったんだって事はわかるよ。」

「あ・・・ありがと・・・。・・・っ・・・!ごめんね、ごめんねぇっ・・・!」
「・・・もういいよ。ほら、頼りない胸かもしれないけど、縋ってもいいよ。・・・こんな事、二度と無いからな?」
「ありがとう・・・。ほんとに、ありがとう・・・!!」


「本当に・・・許すなんて俺らしくない・・・。」


本当に、市ノ上には頼ってばかりだな・・・。自分の事も大変な筈なのに。

もしかしたら、このまま先輩の事を忘れられるかもしれない。

忘れた時に好きになってるのは・・・、多分・・・。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

休み明け。二日ぶりの学校だ。
結局あの日家に帰ってから、一歩も外に出なかった。

自分の中の気持ちを整理してた。
先輩に恋してた事が偽りだなんて思わないけど、嘘を本当と思い込んで始まった恋だったのだと思う。
でも、気持ちは嘘じゃなかった。

どのみち先輩がうちの気持ちを受け入れてくれないなら、諦めるしかない。

休み前、先輩に会った後、市ノ上と色々あって、少しだけ自分の気持ちに変化を感じた。
これはきっと、多分・・・。
まだ確信はないけど・・・。


「改まって、話って何?」
「答えはわかってるよ。わかってるからさ、気を遣わなくていいからね?でも言わないとズルズルするから言うよ!」
「わかったわかった。何の話だよ。早くしろよ。」

「あの日、言った事・・・
嘘が、本当になったって奴でさ・・・。
うち、あんたの事、さ・・・。本当に好きに・・・なったかもしれない・・・。」

「・・・・・・。」

あーあ。こんなに簡単に言えるじゃん。先輩の時は、あんなに長々引きずったのに。


「・・・何それ。告白?悪いけど、俺にその気はないよ。」
「あんたは本当、はっきり言うねえ・・・。でもよかった。こんなに早くフラれるんじゃ、痛みも何もないや。」

「なあ、勅使川・・・。本当に山奥先輩の事はすっぱり忘れたのか?」

・・・ずん

その名前を聞いて、今まで忘れていた感情が、蘇ってしまった。

「・・・や、やだなぁ。思い出させないでよ。もう恋愛感情はないとはいえ、まだ痛手は忘れてないよ?」
「恋愛感情は・・・ない、のか?もう・・・。」
「え・・・?」

何・・・?こいつ。何が言いたいの・・・?せっかく忘れられると思ったのに、これじゃまた・・・。

「・・・お前ら、いくらなんでもタイミング悪すぎだろ・・・。」

言ってる意味・・・解らないよ・・・?何なの・・・?

「もう、手遅れって事だよな・・・。結局、一番邪魔したのは俺って事か。はは・・・。」

・・・?

「勅使川。本当にごめん。
あの時、お前の事を許したばかりに・・・。


・・・いや、俺が安易にお前に近付き過ぎたばかりに・・・。



実る恋も、実らなくしたんだ・・・。」








こいつ、様子変だよ・・・?何が言いたいの・・・?


「えっと・・・。ねぇ、変に深刻にならないでよ。余計傷つくよ。まだあんたに惚れたって確定事項じゃないからね?ね?かもしれないってだけだからね?ねえ!意味わからないよ!!!」

「一番、避けたかった事態なのに、どうしてこう上手く行かないかな・・・。

今はそんな事言っていられるかもしれないけど、勅使川は絶対、後で俺を恨む。

だけど、自分の気持ちを偽って、勅使川の気持ちを受け入れられはしない。最後に投げ出すようで、本当にごめん。

ここまで来たからには、出来る限り努力はしようと思う。関わった以上、無責任じゃいられない。だから、待っててくれ。」

「頑張ってうちを好きになってみるって事?さっきとまるで態度が違うじゃん。フラれた時点できっぱり諦めてるんだから、いいよ気を遣わなくて。惨めになるよ。」


「だったら・・・軽く心に留め置くだけでいい。それで、少しでも救いがあるなら・・・。」

「・・・・・・。」



うちはこの時、その言葉の意味に、あえて気付かないふりをしていたのかもしれない。


忘れようと必死になっていた思いが、また溢れ出さないように・・・。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

うわああメモオフみてえ・・・。

こんなややこしい事になってしまいましたが。
まあ、最後に王が言葉濁してるあたりで、この後の展開まるわかりだよね。イサは鈍感なわけじゃないんだよ。あえて見ないふりしてるだけだよ。

王が仏過ぎてキャラ性ぶれぶれにも程がある。


これ完全に王勲じゃんと思うかもしれないが、イサの気持ちは恋心「かもしれない」だけで、はっきりと自覚したわけではないのよ。受け手の王には完全に告白だけど。

むしろおとんの事を忘れる為に、無意識にそう思い込んでしまっただけかもしれない。その位曖昧な気持ちです。
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