トリモチ切断 忍者ブログ
東西南北くすつば!企画用ブログ
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2018/11/17 (Sat)
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2010/05/30 (Sun)
まとめ
1話
※二次です。

隆吉視点。
精神的に痛い。うっかり黒いです。ドロドロ。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

部活が終わった後、急いで図書室へ向かった。あの子に先を越されないように。

あの子は私を避けている。嫌でも強引にしなければ、まともに話し合えないだろう。

傷付ける覚悟はできている。
そうしないと、勲子ちゃんは先に進めないのだから。


「勲子ちゃん。勉強お疲れ様。」
「せ・・・先輩!何で・・・。」
「この後、時間取れるかしら?」
「い・・・今更何ですか・・・?うち、フラれたんですよね。」

身構えて、表情を硬くする勲子ちゃん。
・・・やっぱり、私に壁を作っている。
当たり前か。自分をフッた男の前で笑っていられる方がおかしい。

「家に来なさい。話し合いたい事があるのよ。外じゃ話せないような事だから。」
「・・・む、無理です。友達と約束があるんで・・・。」
「・・・王ちゃん?また相談事?そんなの断りなさい。私の話の方が重要よ。」
「・・・嫌です。何でそんなに強引なんですか。わかります?うち、先輩の顔を見るのが辛いんですよ?」
「知らないわね」

私は机の脇に置いてある勲子ちゃんのケータイを拾い上げ、中のアドレス張を開く。

「ちょっと!勝手に・・・!」

あ・・・い・・・あったあった。すぐね。電話番号も入ってる。ちょうどいいわ。

「やっ・・・。やめっ・・・!」

携帯を取り返そうとする勲子ちゃんを押さえ込みながら、発信ボタンを押す。

トゥルルルル・・・

『・・・何?勅使川。』
「ごめんね王ちゃん。今日勲子ちゃん借りるわよ。」
『や、山奥先輩?何で・・・。』
「今日勲子ちゃんと約束してたらしいじゃない。」
『は?してませんよ。いつもあいつから近付いてくるだけで・・・。』
「あら?おかしいわね・・・。ま、それならよかったわ。じゃあね。」

プツッ

「・・・嘘つき。」
「・・・うるさい。先輩こそ犯罪ですよ。」
「そう。悪かったわね。さあ行くわよ。」
「人の話聞いてください!絶対行きませんから!」

勲子ちゃんの頑なな態度は変わらない。だったら・・・

ひょいっ
「きゃっ・・・!!」

勲子ちゃんを抱え上げ、このまま家に連れていこう。
まるで誘拐ね・・・。誘拐そのものだけど。

「やだっ!離して!!」

暴れる勲子ちゃんを押さえ込むのは簡単だ。すぐに抵抗をやめた。

「何で・・・こんなに強引なんですか・・・?うち、勘違いしちゃうじゃないですか・・・。もう、忘れられると思ったのに・・・。」

勲子ちゃんの切なげな声が、胸に突き刺さる。

・・・ごめんね。これで最後だから。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

勲子ちゃんを抱えたまま、家に帰って来た。

部屋に入り、勲子ちゃんを降ろす。

「逃げないように、括り付けておいた方がいいかしらね?」
「ここまで来たら、もう逃げませんよ・・・。腹を決めます。何ですか?」

「勲子ちゃん、本当に私の事好き?」
「・・・はあ?無理矢理連れて来ておいて、まずそれ聞くんですか?解ってるから部屋に連れ込んだんでしょう?」
「ええ。表面上は私を好いてるって知ってるからね。・・・でも、心の奥底には別の人がいるでしょう?」
「・・・まさか市ノ上とか言いませんよね。」
「・・・一ノ瀬くんよ。」
「・・・え・・・。」
「私は、一ノ瀬くんの代わりでしょう?」
「・・・今更あいつに未練なんかありませんよ!馬鹿な事言わないで!それにもうあいつとは仲直りして、今は仲良くしてます!もし未練あったらヨリ戻してますよ!!」
「ヨリを戻さないのは勲子ちゃんが私の事好きだって思い込んでるからよ。慶三ちゃんについた嘘のせいでね。」

「え・・・・・・?あっ・・・!!」

勲子ちゃんの顔色が変わった。
思い出したのね。どうしてあの時嘘をついたか。

「一ノ瀬くんの事を詮索されたくなくて、私が恋人だと嘘をついたのよね。そしていつしか、私が本当の恋人だったらいいのに、と思い込んでしまった。つまり私は、一ノ瀬くんのフェイク。」
「あ、あの時はそうだったかもしれないけど、今は違います!本気で先輩の事・・・。」
「だったら、他にきっかけはある?私を好きになったきっかけ。」
「・・・・・・・・・。」
「例えば、王ちゃん。私に、あの子を越えられるような要素はあるかしら?どんなにきっかけを並べても、あの子に比べたら弱いでしょう?私は勲子ちゃんに、何もしてあげてないものね。」
「そんな・・・事・・・。違いますよ!恋はそんな理屈じゃありません!それでもうちは本気で先輩に恋してました!!!思い込みなんかじゃ・・・」
「じゃあどうして慶三ちゃんの気持ちを否定したの?同じ事でしょう?」
「・・・・・・!!!」

勲子ちゃんは何も言い返せなくなって、俯いてしまった。
これで、目が覚めてくれるかしら・・・。ちゃんとした恋が、できるように。


「ひどいですよ先輩・・・。うちの気持ちまで否定するなんて・・・。この気持ちは、どこに持っていけばいいんですか・・・?」
「忘れなさい。辛いかもしれないけど、そうしないと前に進めないわ。作られた気持ちに踊らされるのは虚しいだけよ。」
「・・・・・・・・・。」

勲子ちゃんは俯いたまま、しばらく無言だった。
目に涙を溜めて、震えていた。
・・・ここで、手を差し延べてはいけない。

勲子ちゃんが思い立ったように立ち上がる。

「うちが本当に好きなのは、嗣か市ノ上か・・・どっちかでしたっけ?じゃあその二人に抱いてってせがんでみれば、先輩の事も忘れられるかな。」
「・・・・・・!!!」

この子・・・自棄起こすつもりかしら・・・。いや、違うわね。わざわざ私に言うなんて、止めてほしいだけよ。

・・・でも今は、その手には乗らない。



「・・・あまり焦りすぎては駄目よ。」

それだけ言うと、勲子ちゃんはこの世の終わりのような目をした。

見捨てられた・・・

そんな目だった。


ごめんね。酷いわよね。でもね、ここで手を差し延べたら、勲子ちゃんは私から離れられないでしょう?



・・・仕方のない、事なのよ・・・。




せめて、自分で自分を傷付けるような真似だけはしないでね・・・。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

展開が救いようなくなってきた・・・。どうやって修復するんだこれ。

とりあえず、えろは無しなのでまだ大丈夫・・・かな?

3話
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