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2018/11/17 (Sat)
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2010/05/01 (Sat)
まとめ

二次りゅーいさ。おとん視点。

殆どおとんと王の対談である。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

勲子ちゃんは、妹みたいな存在だった。

長い付き合いではないけれど、失恋した勲子ちゃんを慰めてから、急激に距離が縮まった。

危なっかしくて、ほっとけない女の子。
私は相談役として、勲子ちゃんの近くにいたつもりだった。


・・・最近、その距離が大きく開いてしまった。



勲子ちゃんが、男の子と一緒にいる所をよく見かけるようになった。

陽平ちゃんと一緒にいる所はよく見かけたけど、それは友達的な雰囲気が感じ取れた。

でも、あの子と一緒にいる時の勲子ちゃんは、どこか違っていた。

・・・勲子ちゃんが、とても遠くに感じるのだ・・・。


・・・勲子ちゃんは、あの子に恋をしているのだろう。

・・・だけど勲子ちゃんは、その相談を私にしてこない。

どこか、避けられてる感がある。
・・・私も、体が男だから、仕方がないのか。
恋する女の子に、他の男なんて邪魔なだけなのだろう。

一度縮まった距離を、持て余していた。

・・・どうか、私の事は男として見ないで欲しい。

勲子ちゃんの近くで、笑いあえる立場でありたいのだ。
信頼される人でありたいのだ。



「・・・先輩、ずるいです・・・。」


勲子ちゃんが泣いている時、私は彼女を抱きしめて、頭を撫でる。すると、彼女はすぐに落ちつくのだ。
私は、それで勲子ちゃんの信頼を感じていた。

・・・だけど、私は男として扱われる事を望んでなくても、男である事に変わりはない。
・・・本来なら、やめるべきなのだ。それでもこの腕は、勲子ちゃんの背中に伸びていく。

その行為が、恋の障害となり、彼女を傷付けるかもしれないのに。



勲子ちゃんが、私から離れていくのは時間の問題。
その時が来るのが怖かった。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

今日は勲子ちゃんの誕生日。
勲子ちゃんの為に、ケーキを用意していた。
学校に持っていくと崩れるので、家に立ち寄ってもらおうとしたのだが・・・



確か勲子ちゃんは帰宅部だ。だが最近、部活終わりの王ちゃんと一緒に帰ってる所をよく目撃する。

・・・彼の帰りを待っている可能性がある。

アーチェリー部が活動している場所に行ってみる事にした。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

「王ちゃん。いたいた。勲子ちゃんいるかしら?」

「・・・はあ、それを俺に聞きに来るなんて、やっぱり誤解してるんですか?」

「今は付き合ってるとは思ってないわよ。でも勲子ちゃんが・・・。」

「・・・だからそれが誤解だって・・・。
勅使川なら、放課後毎日下校時刻まで残って勉強してますよ。今は・・・図書室かな?職員室かもしれない。」

「え・・・?勉強?」

「知りませんでした?」

「知らない・・・。テスト期間でもないのにどうして勉強なんて・・・。
勲子ちゃんには何か目標があるの・・・?」

ここでまた、距離を感じる。
私の知らない事を、この子が知ってる。

出会ったのは私が先でも、この子の方が、近い距離にいる。

・・・嫉妬というより、少し淋しさを感じた。



「教師を目指しているって言ってました。・・・本当、北斗じゃ不利な目標ですよね。誰かさんのせいで、勅使川は将来の可能性を狭めてしまった。」

「・・・誰かさん?」

「勅使川が何で北斗に入ったか聞いたんですけど、教えましょうか?本来俺の口から言うべき事じゃないけど、先輩鈍感過ぎるから・・・。」

「どういう事?」



「勅使川が北斗に入ったのは、山奥先輩と一緒の学校に入りたかったかららしいですよ。」



「・・・・・・!?」

・・・ちょっと待って・・・。
それって・・・つまり・・・。

「嫌ねぇ。そんな事、ある筈がないでしょう・・・。」

「他に理由が見当たりますか?勅使川は白南風にだってぎりぎり入れる学力だし、かと言って、運動ができる訳でもない。」

そもそも、勲子ちゃんがそんなに頭いいなんて事も知らなかった・・・。



・・・だとすれば、色々な所でつじつまが合う。

どうして私に相談しないのか。
恋愛対象が私なら、私に相談なんてできないから。

どうして王ちゃんと勲子ちゃんは、頑なに恋愛関係を否定したか。
そもそも互いに恋愛感情を持っていなかった。勲子ちゃんは、王ちゃんに私の事を相談してただけ。

どうして勲子ちゃんは、他に想い人がいるのに、私に抱きしめられても嫌がらず、身を任せたのか。
信頼ではなかった。想い人が私だったからだ。


勲子ちゃんが、私に恋愛感情を抱く事なんてありえない。
そんな思い込みが心のどこかにあった。

それで、こんな簡単な答えが、今まで導き出せなかったのだ。

「それとも・・・、知らない振りして苦しんでるさまを楽しんでるんですか?だったらこれ以上何も言いませんよ。」

「何でそんな言い方・・・」

「あなたの知らない所で、勅使川がどれだけ泣いてたか、教えましょうか?・・・まあ、お節介でしょうね。
でもよかった。先輩が気付いてくれて。これで勅使川が俺に泣き付いてくる事が無くなればいいんですけどねぇ。ほんっと、いい迷惑です。」

「・・・なっ・・・!!何て言い方・・・!!」

「・・・やだなぁ。先輩が言える立場ですか?・・・じゃあ俺は部活行くんで。」

「・・・・・・っ。」


・・・何がいい迷惑だ。
私が君の立場なら絶対そんな事は思わない。むしろ、私は君の立場にいたかった。
譲れるものなら譲ってくれ。想い人の立場なんていらない。

どうして逆じゃないんだ。逆の方が幸せだ。

勲子ちゃん、私の事が好きだというのが本当なら、どうして私なんかに・・・。



色々なものが、もろく崩れる予感がした。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

おとん視点って初めて書いた・・・。語り口に困る。誰これ。

葛藤するおとんとか、新鮮にも程がある。



これは二次です。おとんが勲子の気持ちに気付いた時点で二次とします。

序章 後
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