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東西南北くすつば!企画用ブログ
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2011/03/08 (Tue)
なんだかんだで左家との繋がりがメインになりがちである。
久慈をおえびで描いたのは何気初めてかもしかして。




「望むものは何でもくれてやろう、哀れな姫君」

左家の長男、左帝人。(ひだり たいと)

こいつとはろくに面識はないのだけど、どこで聞いたか私の事を「気に入った」らしい。
 
---

「くれてやろうですって?ハッ!随分上から見てくれるものね・・・。冗談じゃないわ。私は男がいなければ何もできないお姫様になりたい訳じゃないの。」
「これはまた天邪鬼な・・・。嫌いではないぞ。」
「そもそも左家の体質自体気に入らないのよ!男の勝手なエゴに振り回された異常な空間じゃない!」
「はは、否定はできんな。しかし、箱坂にいるよりはずっと心地よい筈だぞ。」
「・・・皇子か幹に頼まれでもしたのかしら?お節介が過ぎるのよ。私は一人でもやっていける。男の憐れみなんかいらないわ!」

---

「なるほど・・・。爾の言う通りだな。それ程までに男が憎いか。」
「・・・その名前・・・。」
「・・・まぁ無理もないだろう。爾は利己的な男だ。君が耐え難くなるのも無理のない話だ。それにあの箱坂の体質では・・・。」
「あなた、あいつを知っているの・・・?」
「爾は君との婚約を破棄する意向だそうだ。つまりどういう事かはわかってるな。」
「・・・ハッ、それであなたが受け皿になってやろうとでも言うつもり?」
「そうだ。教育が始まるより前にな。君は何の心配もする必要はない。」
「・・・それで、私の自由は?・・・あなたの愛人になる上でしか、私には自由がないとでもいうつもり?どちらにしろ、男の支配の元じゃないの。」
「他に道はあるか?それを自分で見つけることはできるのか?」
「・・・やってやるわよ。少なくとも、あなたの支配下でぬくぬく生きる気はないわ。」

---

梅「最近あなたの兄に言い寄られて迷惑なのだけどどういう事なのよ」
皇「む・・・それは私も知らぬぞ。兄の誰にもそなたの話をした覚えはない。長兄か・・・?」
梅「あら、あなたは知らなかったの?幹は?」
皇「幹も知らないはずだぞ・・・。箱坂の方が動いたのではないのか?」
梅「馬鹿言わないでちょうだい。まだ婚約破棄前よ。」
皇「そうか・・・。しかし長兄には関わりのない話では・・・。何故・・・。」
梅「私の許婚と知り合いらしいけど、あの男が私に気を使って穏便な受け皿を用意したなんて考えられないし・・・。」
皇「それに、些か歳が離れすぎだろう・・・。長兄は何を考えてるのだ・・・。」
梅「今はそういう問題じゃないわよ。」
皇「しかし、長兄の愛人にならずとも、箱坂の悪習から逃れるべく力を貸す事はできる。あの件は、幹も心配で仕方がないようだからな。」
梅「・・・乗るかどうかはやり方にもよるけど、まぁ考えといてやるわよ。」

---

爾:一ノ瀬爾 (いちのせ ちかし)
梅香の許婚。嗣の母方の家の分家の人間。

梅香に対し常習的に暴力をふるっていたが、今は梅香が力を付け反抗するようになったので大人しくなった。




意地と存在理由

「私に喜ばれたければ、腕を折りなさい。」

服従の証を私に示しなさい。

---

皇「意味が分からぬな」
梅「あなたのお情けにホイホイ乗るほど私は愚かじゃないわ。調子に乗らないで。」
皇「人の厚意位素直に受け取ったらどうだ。そのように意地ばかり張っていては生きにくいであろう」
梅「あなたが私より優位に立とうとする限り、あなたの事は信用しないわ。」

---

由「・・・。」
聖「・・・・・・。」
梅「な・・・何よジロジロ見て・・・。」
由「ああいう手合いはお前の望む所じゃないのか?」
梅「な、何の話よ。」
聖「あの人・・・、箱坂に優しい・・・。なんで、箱坂はあの人が嫌い・・・?」
梅「あいつは優しくなんてないわよ・・・!」
聖「箱坂・・・、ぼくや暖がいうこと聞いたり・・・、優しくすれば喜ぶ・・・。あの人が言うように、人の厚意を素直に受け取れないなんてことは、ないと思う・・・。」
梅「ええ、自分に従順な僕は大好きよ」
梅「・・・あいつの親切はお情けだから、気分が悪いのよ。下に見られているようで。・・・知ってるでしょう、あいつは体育特待という強豪の中の、空手部の主将なのよ。私じゃ到底及ばない位、強いのよ。幾らでも私に逆らえる人間なの。自分が主導権を握り続けていながら私を喜ばせようなんてムシのいい考えで、それに気付きすらしないのよ。私の一番嫌いな見下しを、あいつは悪気なく無意識にやってるのよ!」
由「・・・それなら・・・。」
梅「・・・!ちょっと、何するのよ!」
由「自分より強いと分かりきった男には力で組み伏せられた方が気分がいいという事だな?」
梅「・・・ばっ・・・!いい訳ないでしょう!男に上に立たれる事自体が嫌いなのよ!私は!」
由「・・・まあどちらにせよ、俺はお前を力で組み伏せる程興味はない。」(すたすた
梅「なんですって!?ちょっと待ちなさ・・・」
聖「・・・箱坂、ぼくは箱坂に乱暴な事、したくない・・・。由真も、きっとそう思ってる・・・。」
梅「・・・ありがとう。でもあいつは違うわね。」
聖「由真・・・口はちょっと悪いけど、優しい・・・。」
梅「優しい鉢屋なんて気色悪いわ。」

---

確かに情けは嫌いだ。見下されるのも嫌いだ。
でも、それよりもっと屈辱的なものがある。
それは、無関心。

お前みたいな役立たず、存在しないのも一緒だ。

実の父親に、何度も何度も言われた言葉。
家の者に従い、許婚に気に入られなければ、生きている意味はないと。
箱坂家発展の道具となる為だけに、私は生まれてきたのだと。
・・・つまり、箱坂梅香という人格は不要だという事だ。


その為だけに生かされるなんて、それこそ私の生きる意味が無い。

私の生きる意味は、私が作る。
己に存在理由がないなどと考えてしまえば、立っていられなくなる。


家では、私が何をしようが、「無能が何か騒いでいるだけ」。
存在しないにも等しい。

・・・だから、疎まれてでも、私という人間の存在を、強く植え付けたい。
歯牙にもかけられぬ僕ではいられない。
箱坂梅香はここに生まれ、ここで生きている。
それをお前たちに思い知らせてやる・・・!




唯一の支配者

「捕まえたわよ~・・・?檜・崎v」
「いい加減やめてくださいしつこいです僕はあなたに少しも興味ありませんから」
「ぐっ・・・!ほんっと気に入らないわねその態度!男には喜んで殴られにいく癖に!女だから?女に優位に立たれるのが嫌いなの?随分女をなめてるのね!」
「・・・ええ、僕が支配を受ける女性は、ただ一人です。」
「・・・・・・」
「・・・では。」
「・・・待ちなさい。その一人は認めてるのね?さしずめ、あんたにとって唯一の女性ってとこかしら?」
「・・・そうですね。いいですか、いい加減。」
「・・・なら、尚更男に尻尾を振るのはやめなさい。その女性に失礼よ。」
「それは聞けません。」(爽笑)
「コイツ・・・!」
「もういいでしょう。分かったならもう僕には構わないでください。では。」
「まさか桜庭さんじゃないわよね・・・?あの子は人を殴ったりなんてしないでしょうし」
「・・・まさか、考えたこともありませんね・・・。・・・何でしょう、彼女は・・・。」
「・・・ま、あんたに女性を重んじる心があるなら、私ももうこだわる必要はないわね。せいぜい大切にしなさいよ。その人の事。」
「あなたに言われなくても・・・。」
「・・・あと、お節介なようだけど桜庭さんの事も。あの子、随分あんたのこと気に掛けていたようだから。泣かせるんじゃないわよ?」
「・・・・・・。」

---

なんとなく、梅vs久慈決着編(?)
久慈の事情を知れば梅が久慈にこだわる理由もなくなるよなー、と。
まぁでも多分自分に懐かない久慈の事は気に入らないままだが←
少しは認めることができた・・・って感じかね。




興味の対象

鉢屋の目つきが鋭くなった。
その視線の先には、背の高いマスクの男。

・・・その男にいい感情は抱いてないとはいえ、強い関心があることは明白だった。

自分にはその関心が向けられていない。


・・・負けた気分だ。


どうして私の事は歯牙にもかけず、あのマスクの男にばかりこだわるのか。
私はどうでもいい存在なのか。

私が何をしても鉢屋にとっては「よく分からない女が騒いでる」だけの事か。
家の者と同じで・・・。

---

それから、どうすれば鉢屋の気を引けるか、それだけで頭が一杯になった。
どうしてあいつ一人の事がこんなに引っかかるのか。

興味がない、などと吐き捨てられたことを引きずっているのか、それとも・・・。


皇「随分と機嫌が悪いな。とりあえずこれでも食うがいい。空腹を充たせば少しは落ち着くだろう。」
梅「・・・ありがとう。」
皇「どうした?随分素直だな。」
梅「・・・あなたのお情けを全部突っぱねる訳じゃないわ、私だって。・・・あなたの弁当は美味しいもの。」
皇「・・・随分弱ったな箱坂。覇気が無い。」
梅「・・・ちょっと肩の力抜いただけよ。」



・・・あんな、一人の男を気にかけて、ここまで弱るなんて、自分はどうかしてしまったのではないか・・・・。




白南風梅&北斗梅

梅の進路について。

由真の協力を得る場合は白南風、左家の庇護を受ける場合は北斗になります。

北斗梅に関しては小話「女としての誇り」の流れから。
由真とCP成立した今となってはほぼ二次の存在ですが。

なので公式には梅の進路は白南風・・・になるかと。
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