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2010/04/10 (Sat)
まとめ
平八郎編

かざみ視点。前回に引き続き、かなり狂った感じ。注意。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

歯を磨いて寝よう。
そう思って、お風呂場の扉を開けたら・・・

タオルを首に掛けて、上半身裸の正也くんがいた。


「キャアアア正也くん!どうしてここにいるのですか!」

「あれ、師匠から聞いてませんでした?ボク、今日はここに泊めてもらうんです。」

「聞いてません!早く服を着て下さい!」

「下はちゃんと穿いてますよ。」

「上もです!」


・・・もうっ。お父さんったら何考えてるの!?私だって年頃の女の子なのに!

寝間着姿見られて!恥ずかしい!

「心配しなくても、襲ったりはしませんよ」

「あっ・・・当たり前です!そういう問題じゃなくて・・・」

「帰って欲しいですか?つれないですね。」

「え、ええ!親御さんも心配しますよ!」

正也くんは、親御さん、という言葉に反応した。

少し、表情が曇った。

・・・そういえば、正也くんの家族の話なんて、聞いた事無い。

「・・・しませんよ」

「・・・どうして?」

「親はボクを気味悪がってるから。」

「え・・・?何故?正也くんが気味悪いなんて事・・・」

「・・・かざみはボクをどこまで知ってるのですか?師匠から、色々聞かされました?」

「な、何も・・・。」

「じゃあ気味悪くないなんて言えませんよ。・・・さて、寝ますか。おやすみなさい。かざみ。」

「え、ええ・・・。おやすみなさい・・・。」

どういう意味だろう。お父さんは知ってるのかな?


・・・その後、父に正也くんの家庭の事を聞いてみたが、お前が知る事じゃないと言われてしまった。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

ずっと、正也くんの事が気掛かりだった。

今日は千沙華と一緒に、姫宮家に来ていた。

そういえば平八郎くんは、正也くんと同じ学校ね。学年が違うから接点ないかもしれないけど。


「平八郎くん、二年の女鹿正也くんって知ってますか?」

平八郎くんの顔色が変わった。
やっぱり・・・彼には何かあるのね・・・。

「あ、正也くんは私の父の弟子なんです。・・・何か知ってるみたいですね」

「・・・女鹿先輩には、関わりすぎない方がいいですよ。あの人は、危ない。かざみさんもいつか傷付けられるかも知れない。」

・・・どういう事だろう。

「こんな事、あまり言いたくありませんけど、あの人、傷付いた人を見るのが好きみたいですよ。・・・この前、死体写真を見て笑っていました。・・・自分で撮ったもの・・・かな・・・?」

平八郎くんは思い出してしまったらしく、青ざめていた。
この様子だと、本当らしい。

・・・信じたくなかった。

正也くんはいつでも純粋に、写真の事を語っていた。

それが、偽りには見えなかった。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

「正也くん、正也くん!!」

私は、正也くんが家に来るなり詰め寄った。

・・・嘘だと言って欲しかったから。

「し・・・死体の写真を見て喜んでいたというのは本当ですか・・・?平八郎くんが言っていたのですが・・・」

・・・違っていたら、確実に激怒される質問だ。でも、私はそれを期待していた。

「・・・ああ、この前の事ですね。」

・・・その期待むなしく、正也くんはあっさりと認めた。

「かざみには、あまり知られたくなかったな・・・。
・・・ねぇ、かざみ、ボクの事嫌いになりました?」

「え・・・?そんなの・・・。・・・いえ、正也くんの、まっすぐ純粋に写真の事を語る姿を、何度も見ていますから・・・。」

本当は、迷いがあったが、関係を壊したくはなかった。

正也くんは、私の数少ない友達で、家族みたいなものだから。

「正也くん、私に何でも話してください。力になれる事、あるかもしれませんから・・・」


「・・・そう、嬉しいな・・・。だったら、話してもいいかな。・・・あまり、気分のいい話ではありませんよ。」

「・・・覚悟はできています。私も、父のように正也くんを理解できるようになりたい。だって、家族みたいなものなのですから。」

「・・・ありがとう、かざみ・・・。信じても、いいかな・・・?」

正也くんは写真を取り出す。

そこに写る無惨な死体から、思わず目を背ける。

「・・・人の死は、哀しいものです。・・・だけど、写真の中に閉じ込めてしまえば、美しい色の移り変わりになり得ます。
兄は、もういないけど、その最期の姿は、とても美しかった・・・」

「・・・兄って、まさか・・・」

「これが、ボクの兄です。・・・そして撮ったのはボクです。」

・・・とても、美しいものには見えない。正也くんは、本心でこんな事を言っているのだろうか。

「正也くんは、お兄さんを恨んでいたのですか・・・?」

「いいえ、愛していました。誰よりも・・・。」

・・・だったら、どうして兄の死体を見て笑えるの・・・?

正也くんが、遠い存在に見えた。

「その様子だと・・・、やだな、嫌われてしまいましたか。かざみの言葉を信じたボクが馬鹿でした。

・・・いいえ、かざみは何も悪くありません。本当の家族にすら、理解はされていなかったのだから。

・・・結局、ボクを理解してくれるのは師匠だけです。
・・・安心してください。キミにはもう近づかないようにしますから・・・ああ、すみません師匠。今行きます。」

そう言って正也くんは、父の呼ぶ方へ行った。

私はその背を見ながら、呆然とするだけだった・・・。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

正也は頻繁に師匠の所に訪れるので、かざみとは義理のきょうだいみたいな感じです。ご飯もよく一緒に食べます。正也は鈴木家の養子みたいになっています。

でも、実はかざみやはるみには壁を作っています。
本当の自分を知られたら、気味悪がられて追い出されるかもしれないから。

でもかざみは、家族みたいなものだからと、それを許さない。
だから、正也に心を開いて欲しかったんだと思う。




つーかここまでやっておいて正也×かざみじゃない不思議。お互い別の人に惚れてるやんけ。

正也編
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