関連
★★学生企画関連リンク★★
---携帯用
掲示板(小ネタ帳)
まきびし陥没
落書き置き場
つるはし発酵
お絵かき掲示板
かんぬき侵食
おにぎり放電過去ログ
のりまき冷却過去ログ
キャラ紹介まとめ
全キャラソート
★★学生企画関連リンク★★
---携帯用
掲示板(小ネタ帳)
まきびし陥没
落書き置き場
つるはし発酵
お絵かき掲示板
かんぬき侵食
おにぎり放電過去ログ
のりまき冷却過去ログ
キャラ紹介まとめ
全キャラソート
★★学生企画関連リンク★★
カテゴリー
ブログ内検索
東西南北くすつば!企画用ブログ
2024/04/27 (Sat)
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
2010/04/10 (Sat)
まとめ
正也編
正也の過去。
正也編
正也の過去。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「ただいま!ノリ兄!今日も写真いっぱい撮ってきたよ!」
「正也・・・。お帰り。早く上がってきて、兄ちゃんに見せてよ・・・」
「あ、れ・・・?」
「ノリ兄いぃぃぃっ!!!」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ノリ兄・・・兄さんが、ボクの目の前で、ベランダから転落した。
四階だった。
兄さんは拒食症で、自らの身体を支える力がなかったのだ。
突然過ぎる死。ボクは受け入れる事が出来なかった。
・・・そうだ。これは現実じゃない。写真の中の世界なんだ。
ボクの手は、自然にカメラを構えていた。
ファインダー越しに見た兄さんは、とても綺麗だった。
気がついたら、周囲に人だかりができていた。
・・・邪魔だなぁ・・・うるさいし。
「正也、何してるの・・・!・・・あっ・・・な、なに、これ・・・」
母さんの声だ。
何に怯えてるんだろう。
ボクはまた兄さんにカメラを向けた。
「やっ・・・やめなさい!正也っ!ああっ・・・どうして・・・ああ・・・」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
兄さんは、外の世界に絶望していた。だけど、ボクの撮ってくる、写真の中の世界は、きれいだと言ってくれた。
きっと兄さんは、写真の中の世界に行ったんだ。
・・・じゃあボクも、これからは綺麗な写真の世界に生きるよ・・・
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
現像は、いつも自分の部屋に暗室を作ってやっている。うちが広いマンションだからこそできる事だ。狭いし、完璧な設備ではないけど、写真屋に任せるより、自分の思い通りにしたい。・・・やっぱり失敗が多いけど。
事故の後、世間では悪い噂が立ち、引っ越さなくてはならなくなった。狭いアパートに移るらしく、家で現像が出来なくなる。・・・デジカメに乗り換えるかな・・・。ちょっと面白みがなくなるけど。
「正也、何をしていたの・・・?早く片付けなさい。」
「ああ、ごめん母さん。兄さんの写真現像してたんだ。」
「・・・そ、そう・・・」
母さんは顔色を変えたが、それだけ言うと、ふらふらとリビングに戻った。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
それから、家族で会話をする事はなくなった。
ボクはひとりぼっちになった。
写真を撮ったって、見せる人がいない。
静まり返った夜の住宅街を、とぼとぼ歩いていた。
家にいると息が詰まるし、眠れないのだ。
「ぼうず、カメラ好きなのか?」
いかにもあやしい、スキンヘッドにサングラスの男に話し掛けられた。
・・・危ない人・・・?
追い払おう。そう思って、あの写真を見せた。
「兄さんの写真。ボクが撮った。こんなに綺麗なのに、みんな気味悪がるんだ。」
そう言えば関わりたくないと思って去るだろう。母さんや、父さんのように。・・・そう思ったのに・・・
男はまっすぐボクを見た。
そして、ボクの頭をポンポンと叩いた。
「・・・え・・・」
「そうかそうか。ぼうず独学か?俺はカメラマンの鈴木嘉彦だ。」
「鈴木・・・嘉彦・・・」
聞いた事がある。結構最近売れ出したカメラマンだ。この街に住んでたのか・・・
・・・この人なら、信じられるかもしれない。
「・・・あのっ!」
「何だ?」
「ボクを弟子にして下さい!!」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
こうして、今のボクがある。
邪魔なものに囚われず、純粋に写真を楽しめる環境。
これ以上のものは要らなかった筈。・・・なのに。
誰かに自分を知ってほしい。
そんな本心が、全て狂わせてしまった。
馨さんに会って、封じていた本心が暴かれてしまったから。
この記憶にはもう、鍵をかけよう。
そしてこの写真とも、お別れだ。
奥の奥にしまい込んで、忘れてしまおう。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「やあ綾瀬くん、今日も絵になりますねぇ。」
「あはは、女鹿くんってば相変わらずなんだから。」
「おや?いつも以上に姿勢が悪いですよ、椎名くん。何か悪いものでも食べました?困りましたねぇ。しゃきっとしてくれないと、写真の撮り甲斐がないですよ。」
「ヘッドフォンの調子が悪くて、おたくの声が丸聞こえだからねー。気分も悪くなるよ。」
そう、これでいいんだ。
今が、一番心地いい。
これ以上、望むことなんてないんだ・・・
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
らぶ●みゅにフライング登場していた則也は故人でした。ちゃらーん。
天国に提供する予定。
これだけだとさっぱり救いがありませんね。このあとめがおるに繋げたいけど、正也の過去だけで繋げるかなぁ・・・。馨のエピソードも交えた方が書きやすいかなぁ・・・。
ラストはラフすら手をつけてないので後になるかもしれん。スマン(´・ω・)
完結編
「ただいま!ノリ兄!今日も写真いっぱい撮ってきたよ!」
「正也・・・。お帰り。早く上がってきて、兄ちゃんに見せてよ・・・」
「あ、れ・・・?」
「ノリ兄いぃぃぃっ!!!」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ノリ兄・・・兄さんが、ボクの目の前で、ベランダから転落した。
四階だった。
兄さんは拒食症で、自らの身体を支える力がなかったのだ。
突然過ぎる死。ボクは受け入れる事が出来なかった。
・・・そうだ。これは現実じゃない。写真の中の世界なんだ。
ボクの手は、自然にカメラを構えていた。
ファインダー越しに見た兄さんは、とても綺麗だった。
気がついたら、周囲に人だかりができていた。
・・・邪魔だなぁ・・・うるさいし。
「正也、何してるの・・・!・・・あっ・・・な、なに、これ・・・」
母さんの声だ。
何に怯えてるんだろう。
ボクはまた兄さんにカメラを向けた。
「やっ・・・やめなさい!正也っ!ああっ・・・どうして・・・ああ・・・」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
兄さんは、外の世界に絶望していた。だけど、ボクの撮ってくる、写真の中の世界は、きれいだと言ってくれた。
きっと兄さんは、写真の中の世界に行ったんだ。
・・・じゃあボクも、これからは綺麗な写真の世界に生きるよ・・・
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
現像は、いつも自分の部屋に暗室を作ってやっている。うちが広いマンションだからこそできる事だ。狭いし、完璧な設備ではないけど、写真屋に任せるより、自分の思い通りにしたい。・・・やっぱり失敗が多いけど。
事故の後、世間では悪い噂が立ち、引っ越さなくてはならなくなった。狭いアパートに移るらしく、家で現像が出来なくなる。・・・デジカメに乗り換えるかな・・・。ちょっと面白みがなくなるけど。
「正也、何をしていたの・・・?早く片付けなさい。」
「ああ、ごめん母さん。兄さんの写真現像してたんだ。」
「・・・そ、そう・・・」
母さんは顔色を変えたが、それだけ言うと、ふらふらとリビングに戻った。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
それから、家族で会話をする事はなくなった。
ボクはひとりぼっちになった。
写真を撮ったって、見せる人がいない。
静まり返った夜の住宅街を、とぼとぼ歩いていた。
家にいると息が詰まるし、眠れないのだ。
「ぼうず、カメラ好きなのか?」
いかにもあやしい、スキンヘッドにサングラスの男に話し掛けられた。
・・・危ない人・・・?
追い払おう。そう思って、あの写真を見せた。
「兄さんの写真。ボクが撮った。こんなに綺麗なのに、みんな気味悪がるんだ。」
そう言えば関わりたくないと思って去るだろう。母さんや、父さんのように。・・・そう思ったのに・・・
男はまっすぐボクを見た。
そして、ボクの頭をポンポンと叩いた。
「・・・え・・・」
「そうかそうか。ぼうず独学か?俺はカメラマンの鈴木嘉彦だ。」
「鈴木・・・嘉彦・・・」
聞いた事がある。結構最近売れ出したカメラマンだ。この街に住んでたのか・・・
・・・この人なら、信じられるかもしれない。
「・・・あのっ!」
「何だ?」
「ボクを弟子にして下さい!!」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
こうして、今のボクがある。
邪魔なものに囚われず、純粋に写真を楽しめる環境。
これ以上のものは要らなかった筈。・・・なのに。
誰かに自分を知ってほしい。
そんな本心が、全て狂わせてしまった。
馨さんに会って、封じていた本心が暴かれてしまったから。
この記憶にはもう、鍵をかけよう。
そしてこの写真とも、お別れだ。
奥の奥にしまい込んで、忘れてしまおう。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「やあ綾瀬くん、今日も絵になりますねぇ。」
「あはは、女鹿くんってば相変わらずなんだから。」
「おや?いつも以上に姿勢が悪いですよ、椎名くん。何か悪いものでも食べました?困りましたねぇ。しゃきっとしてくれないと、写真の撮り甲斐がないですよ。」
「ヘッドフォンの調子が悪くて、おたくの声が丸聞こえだからねー。気分も悪くなるよ。」
そう、これでいいんだ。
今が、一番心地いい。
これ以上、望むことなんてないんだ・・・
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
らぶ●みゅにフライング登場していた則也は故人でした。ちゃらーん。
天国に提供する予定。
これだけだとさっぱり救いがありませんね。このあとめがおるに繋げたいけど、正也の過去だけで繋げるかなぁ・・・。馨のエピソードも交えた方が書きやすいかなぁ・・・。
ラストはラフすら手をつけてないので後になるかもしれん。スマン(´・ω・)
完結編
PR
この記事にコメントする