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2010/08/23 (Mon)
王康+嗣祭。文章のウエイトがはんぱないです。
下の方えろ注意。



一ノ瀬くんの過去

康「あれ、一ノ瀬くん。ここらへんよく来るの?」
嗣「ああ、この通りにアロマの専門店があるから、そこに。康正は?」
康「俺は・・・そこの手芸屋。」
嗣「あ・・・イサの彼氏さんちの・・・。」
康「・・・へ?彼氏さん?」

隆「あら、康正ちゃん、いらっしゃ・・・。」
嗣「あ・・・。」
隆「・・・・・・。」
康(あ・・・あれ・・・?二人とも様子が・・・。)

---

康「って事があったんだけど」
王「ああ・・・。あの人は一ノ瀬の事をよく思ってないから。」
康「あの二人何かあったのか?」
王「あの二人に何かあったって訳じゃないけど、勅使川が・・・ね。」
康「勅使川さん?そういえば一ノ瀬くん、勅使川さんの事知ってたみたいだけど。」
王「風間は知っておいたほうがいいかな。一ノ瀬と勅使川は中学時代付き合ってたんだよ。」
康「・・・・・・・・・えぇ!?あの二人にそんな繋がりが・・・。」
王「だけど一ノ瀬が一方的に振って別れて、落ち込んでた勅使川を慰めたのが山奥先輩・・・って話だ。」
康「あ・・・だから勅使川さんは・・・。でも、それだけであの山奥先輩があんなに態度変えるとは思えないんだけど・・・。」
王「ああ、話はこれで終わりじゃないんだ。勅使川が暴力事件にあって入院した事があったろ?」
康「暴力事件・・・。そういえば皆噂してたな・・・。ちょうど変質者集団が摘発された頃で、勅使川さんもその絡みで被害にあったって聞いたけど・・・。」
王「それが結構ややこしい話でね・・・。みんなその所為で誤解してるみたいだけど、勅使川自身は変質者と接触してないし、性的暴行は受けていない。」
康「全く別件って事?」
王「いや、関係はあるんだけど・・・。一ノ瀬がその変質者集団に脅されて、勅使川を変質者集団の所に連れて行こうとしたんだよ。」
康「え・・・・・・?あの子、そんな事・・・。」
王「それで、勅使川を騙して連れて行こうとしたらしいんだが、上手くいかなくて殴って怪我負わせて、でも、そこで思い留まって逃がしたらしい。」
康「・・・そんな・・・。連れて行かなかったのは良かったけど、昔の恋人にそんな事・・・。」
王「山奥先輩はその事を知ってるから一ノ瀬をよく思わないんだ。だけど、別の事情があって、強く責める事も出来ない。」
康「何で・・・?」
王「一ノ瀬は勅使川を連れて行かなかった所為で、その変質者集団から報復を受けたからね。」
康「・・・そういえば同い年の男の子が変質者集団摘発の時の被害者だって・・・。もしかして、それが一ノ瀬くん?」
王「その通り。完全にあいつの自業自得だけどね。」
康「・・・・・・・・・・・・。」
王「二人にどんな顔して会えばいいか分からない、か?普通にしてればいいんだよ。あの二人は今は和解してそれなりに仲良くしてるからね。」
康「・・・でも・・・。」
王「一ノ瀬は今じゃ改心して真っ当に生きようとしてる。勅使川も、今は何ともないなんて事はないと思うが、忘れるようにしてるみたいだし。変に気遣う必要は無い。」
康「・・・・・・分かった。」

---

そういえば康正はいさと嗣の関係をまだ知らないんだよなぁと思い。
こう改めて文章にすると、いさと嗣の関係ってなかなか壮絶だなぁ・・・。
嗣を許せたいさって凄いよなぁ・・・。

---

文章なっげぇぇぇぇ!!!
ごめんこんなのがあと10枚近く続くよ!
怒涛の32キロバイトだよ!
しんどいだろうから適当に流し読みしてね!



事件直後

苦手だよ。苦手だけど・・・、あんたしかいないんだよ。

---

以下、結構生々しい話なので注意。


暴行事件の後、勲子に対する周囲の目が変わった。

変質者集団の事が表沙汰になったのが同時期で、現場が近かった事もあって、性的暴行を受けたのではないかと誤解された。

見た目が割と派手で、男友達が多かった(女として見られないようなガードはしていたが)為に、元々遊んでいそうな印象を持たれていた。
その事もあって、「遊んで変な男捕まえて事件に巻き込まれた」だの、「自分から変質者の所に行った」だの、根も葉もない噂を立てられ、多くの女友達はいさから一歩距離を置くようになった。
そして、陰で色々言われるようになる。

実際は一人に殴る蹴るしかされていないので、恐怖はあったが一時的なもので比較的すぐに元気になった。(トラウマとして突発的に思い出して気分が悪くなることはあるが)
それを周囲は「集団強姦されても堪えない位に男慣れしてる」と受け取ってしまった。
さらにそれが発展して、集団を前に自分から股を開いただのとも言われるようになる。

さらに噂を間に受けた男子達がいさを軽く見たり、嫌がらせしてきたりするようになる。

そのせいでいさはクラスの皆が信じられなくなった。
今まで仲良くしていた友達と話せなくなった。

とはいえ酷い噂や嫌がらせで盛り上がったのは一部の生徒だけで、比較的良識ある生徒は、そんないさを哀れに思っていた。
味方はいない訳じゃなかったが、いさにとっては腹の内が見えないと不安で、信用できなかった。
表面的にいい顔をしていても、陰で悪口を言っているかもしれないと疑ってかかった。

なので、クラスの中で信じられるのが、事件の真相を知っている王しかいなかった。
いさは王に対して相変わらず苦手意識を持っていたが、それでも他に信じられる人がいないので、何かと王と一緒に行動するようになった。


ちなみにゴマは噂の意味が分からなくて、那奈は噂そのものに無関心だった。なので噂に関係なくいさに対して態度を変えなかった。
なのでこの二人とは比較的早く元のように話せるようになった。

---

王「勅使川、いい加減俺に付きまとうのはやめろ。」
勲「・・・・・・!な、なにそれ・・・。べ、別に付きまとってるつもりじゃ・・・。
・・・そ、そうだよね・・・。ごめんね・・・。色々と誤解されるし、迷惑だよね・・・。」
王「・・・そうじゃない。落ち着け。・・・いいか、勅使川は本来、俺を恨む立場だ。」
勲「どういう事・・・?」
王「・・・そうだな。勅使川には話してなかったか。変質者集団が逮捕された時の被害者は俺達と同い年の男っていうのは知ってるな。
その同い年の男っていうのが一ノ瀬なんだよ。」
勲「・・・え・・・?どういう事・・・?」
王「・・・そう、つまり、俺が助けたのは一ノ瀬だ。それに、俺がその変質者集団を表沙汰にしなければ勅使川は今みたいに陰で嫌な噂を立てられることはなかった。」
勲「・・・・・・・・・。」
王「・・・それと、今、一ノ瀬が俺のマンションにいる。」
勲「・・・・・・?一緒に住んでるって事・・・?」
王「・・・いや、度々来るだけだ。たまに泊まりに来る事もあるが。俺に助けられたという意識が強いらしい。俺の側にいないと安心できないそうだ。」
勲「・・・・・・そっか・・・。あいつが、被害者で・・・。それをあんたが助けて・・・。変質者集団が表沙汰になって・・・。」
王「・・・俺が勅使川を追い詰める原因を作って、勅使川を傷つけた男を助けたんだ。だから、勅使川は俺を恨む事はあっても、信用するような事は何もない。」
勲「・・・・・・あるよ。・・・それに、恨む事なんてない。」
王「・・・・・・え・・・?」
勲「・・・ありがとう、話してくれて。」
なんとなく、あんたが一ノ瀬と何かあるっていうのは感じてた。」
王「・・・どうして?」
勲「最近、あんたから一ノ瀬がつけてる香水の匂いする事がよくあったからさ。」
王「・・・なんでそれに気付いてるのに、俺を疑わなかったんだ。」
勲「一ノ瀬がどうこうなんていうのは関係ない。
あんたが事件を表沙汰にしたのも、決して恨むべき事じゃない。
ただ、今のうちには、他に信じられる人がいないんだよ。
・・・だからさ、うちの事、振り払わないでくれると嬉しいな・・・。なんて・・・。
・・・じゃないと本当に・・・、うち、一人になっちゃうから・・・。」
王「・・・仕方ないな。わかったよ。でも俺は何もしないからな。勝手にしてくれ。」
勲「うん。わかってる。・・・ありがとう。」

王(一ノ瀬が勅使川を連れて行こうとして、逃した報復に暴行を受けたという事は言わない方がいいか・・・。
余計な傷を負わせる必要もない・・・。)

---

いさと王が親しくなったきっかけ的な話。
っていうかいさが王とよく行動するようになったきっかけ?

まぁそんなこんなで苦手なタイプだけど仲良くなった。

ただ根本的に気が合わないので、衝突すると一気に険悪になりそうである。



他に信じられる人がいないっていうのはあくまでクラス内だけの話です。
他の学年や学校外の人たちはいさが事件に巻き込まれた事を知らない人が多く、いさに対する噂も知れ渡っていないので比較的今まで通りに話せます。

まだこの時はいさは嗣を苗字呼び捨てです。和解前なので。

---

そして時は流れ。

由「そういえば市ノ上くんと勅使川さんの関係って何なの?」
王「何って・・・。この期に及んで誤解することは無いだろ。ただの友達だよ。」
由「でも・・・、勅使川さん一学期頃は市ノ上くんの事嫌ってたよね。何でいきなり仲良くなったのかな・・・って。」
王「・・・さぁ・・・。向こうがいきなり俺に馴れ馴れしくして来るようになっただけだよ。俺はずっと変わらない。」
由「・・・うーん・・・。あ、そういえばあなたたちが仲良くなりだしたのって、勅使川さんが事件に巻き込まれる前後位だよね。」
王「・・・・・・・・・。」
由「その時に、何かあったの?」
王「・・・・・・。そうだね・・・。君が勅使川と仲良くなったなら、話してもいいかもしれない。周囲の誤解も解けるだろうし。」
由「・・・・・・?」
王「その、事件の事なんだが・・・。」

---

変質者集団の事件の真相と、その後いさと親しくなったいきさつについて由布女に話した王。

由「・・・そうだったんだ・・・。みんなの噂真に受けて、勅使川さんには悪いことしたなぁ・・・。
でも、何だかすっきりした。そういう事情があったから市ノ上くんはあんなに怒ったんだ。
・・・確かに、あなたからしたら私が一方的に悪役だもんね。」
王「・・・別に俺は勅使川の為に怒ってた訳じゃ・・・。」
由「じゃあ私の事が余程嫌いだったんだ。自分が直接嫌なことされた訳じゃないのに、どうでもいい人の為にあんなに怒るんだ。」
王「・・・いや、嫌いとかじゃなくて、あの時の俺はどうかしてたんだよ。苛々してたんだ。」
由「何でそんなに否定するの?」
王「人の事で動くなんて煩わしい。自分のことで精一杯だ。・・・だから、勅使川も市川も、本来どうでもいいんだよ。無視するべきだった。」
由「・・・・・・。じゃあ何で私に事件のことを話したの?」
王「・・・え・・・?それは・・・。」
由「私の誤解を解いた所で、あなたに利益はある?ないよね。勅使川さんの為だよね。
・・・つまり市ノ上くんは、勅使川さんの事を思いやってるって事だよね?」
王「・・・・・・。」
由「人を思いやるのは悪じゃないでしょ。なんでそんなに否定したがるの?」
王「・・・偶然、気まぐれだよ・・・。人の為になる事をあえて避けてる訳じゃない。本当に、どうでもいいんだ・・・。」
由「・・・何か、難しい性格だね・・・。素直になればいいのに。」

---

NAGEEEEEEEEEEEEEE!!!!

ごめんこの話が規格外に長いだけだよ!
もはやおえびの小話のレベルを超えている。
いや他も長いけどね!

---

由布女のキャラが一定しねぇ・・・。




手芸屋にて

いさと康正。親しくなる前。

たまたま制服で手芸屋に来た時の話。

勲(風間くん・・・。この手芸屋によく来るんだ・・・。
・・・嫌な事はして来ないけど、絶対うちの事誤解してるよね・・・。
今まで何回かここにいるの見たけど、何か遠巻きに見てくるだけで話しかけてこないし。
避けてるよね・・・。絶対。)

康「・・・あれ、勅使川さん・・・?」
勲「・・・え?あ、風間くん・・・。ど、どうも。」
康「珍しいね。こんな所で会うなんて。」
勲(え?けっこうよく見かけるのに・・・。しかもばっちりこっちに気付いてたみたいだし。・・・おかしくない?)
康「勅使川さん、手芸好きなの?なんだか意外だなぁ。」
勲「・・・ま、まあ・・・ね。でもいきなりどうしたの?うちなんかに話しかけるなんて、珍しい。」
康「・・・いや、共通の趣味持ってるみたいだったから。色々話せる事あるかな、と思ってさ。」
勲(・・・じゃあ何で前まで話しかけてこなかったんだろう・・・。)

※この時の康正はガーリースタイルのいさをいさだと気付いてませんでした

---

色々あって親しくなった後

勲「・・・風間くん、いいの?うちと一緒にいると変な噂立てられるよ。」
康「俺は違うって分かってるから大丈夫だよ^^」
勲「でも・・・。現に誤解されてるし・・・。」
康「そんなに気にしないで。話せば分かってくれるよ。」
勲「・・・でも、迷惑じゃない?」
康「全然。・・・俺、勅使川さんと仲良くなれて、その・・・。嬉しいし。・・・はは、何言ってんだろ」
勲「・・・ありがとう。」


俺の中で康正がとっても天使です(黙れば



 王と風間家

「おにいちゃんのおともだち?わたしともなかよくしてね!^^」
「ゲーム作れるって聞いたけど本当!?すげー!見せて見せて!」
「ほら、そんな固くならずに楽にしてけよ。一人暮らしは大変だろ?ここを第二の家だと思えばいい。」

王が触れる事のなかった普通の家庭の温かさ。

---

「・・・こんなの、打算も利益もない、唯の馴れ合いじゃないか・・・。」
「馴れ合いって、お前は難しく考え過ぎなんだよ。
みんなで楽しくやるのが一番だよ。」
「・・・甘いね。無意味な人の繋がりができれば面倒が増えるだけだ。」
「・・・・・・意味は、あるだろ。楽しいとか、嬉しいとか、そういう気持ちって大事だろ。
確かに辛いこともあるかもしれないけど、だからって、それを無視したら本当に何もなくなるぞ。」
「意味のある繋がりなら欲しいけどね。・・・たとえばお前だ。」
「・・・え?」
「お前は意味もなく俺に手を貸そうとする。そしてその見返りを求めない。こんなに都合のいい存在はないね。」
「・・・俺、そんな風に見られてたのかよ・・・。」
「・・・そうだ。それ以上、俺にとって、意味はない。」
「・・・・・・・・・。そう。じゃあ今日ここに来た事は、何の意味も無かったな。」
「・・・・・・・・・。」
「俺、市ノ上の便利屋になったつもりは無いよ。ただ、お前、いつも辛そうだし、何か抱え込んでるみたいでさ、それで、放っておけなくなっただけだよ。」
「お前には関係ないだろ。俺がどうなろうが。」
「気になるんだよ。理由はそれで充分だろ?」
「・・・好きにすればいい。俺の気持ちはいつまでも変わらない。」
「・・・お前が少しでも楽になってくれるなら、それでもいいよ。」


(分からない・・・。分からない・・・。何で俺のためにそこまでするんだ・・・。
・・・そして、俺は本当に・・・、風間をそれだけの奴だと思っているのか・・・?

・・・そうだよ。俺は何で意味もなくここに来たんだ。
風間に誘われるがままに・・・。ただの時間の浪費に過ぎないじゃないか。
こんな無駄な事、断れた筈だ。最近の俺はどうかしている。)

---

王が康正を気にし始める話。
こっから王康のターン。




髪の毛わしゃわしゃ


---

康「い・・・いきなり何だよ・・・。」
王「・・・嬉しいか?」
康「・・・い、いや・・・、意味がわからないんだけど・・・。」

---

いきさつ

風間宅に行った後、徐々に恋心を自覚し始めた王。

王「風間、俺はお前をよくできた奴だとは到底思えないが、それでもお前をどうでもいいとは思わない。」
康「・・・は?いきなり何だよ。」
王「・・・だからつまり・・・その・・・。」
康「俺も市ノ上の事はいい友達だと思ってるよ。^^」
王「・・・そうじゃなくて・・・。・・・もういい。」
康「・・・・・・?」

---

勲「・・・まぁ、単刀直入に惚れてるって言えばいいんじゃないの?」
王「・・・自分もできない癖に・・・。」
勲「Σ痛いとこ突かれた!・・・まぁ簡単に言えれば苦労はしないよねぇ。」
王「あの鈍感・・・。とっとと気付け。」
勲「いや、あんたが分かりにくいんだよ。そもそも男に惚れられるなんて予想もできないだろうし。」
王「じゃあどうしたらいいんだよ。」
勲「うーん・・・。言葉で表すのが照れくさいなら、行動で示してみれば?」
王「行動・・・?」
勲「まぁいきなり行き過ぎたスキンシップ取ったら確実に引かれるだろうけどねぇ。」
王「・・・例えば?」
勲「例えば・・・。例えばって言われてもなぁ・・・。」
王「そうだ。勅使川は山奥先輩にどういう事をされると嬉しい?」
勲「へっ、何でうちの話っ!?ていうかどういう事って何!?」
王「いいから。俺にもできる範囲の行動でだ。軽い行動が望ましい。」
勲「うーん・・・あんたに出来る軽い行動・・・?・・・あ、頭撫でられるとか・・・。」
王「わかった。」
すたすた
勲「・・・あっ、もしかしてそれを風間くんに実行するつもり!?
それはちょっと風間くんには通じないと思・・・。行っちゃった。」

---

王は多分今まで自分の事で精一杯で恋愛事に無縁で、いざ恋してしまった時何していいか分からなくて不器用になるとかわいいと思った。
それでいさの助言を受けてそれとなく行動に出してみるけど、康正からしたらわっかりにくい謎な行動ばかりとかね。
(なんか最近の市ノ上変だぞ・・・?)としか思われてなかったりして。
まぁちゃんと言葉にしないと康正には伝わらないと思う。

---

王はしばらく「そんなんじゃない」って否定してたけど次第にいさに対しては諦めて認めたようである。
しばらくどシリアスに続いてたのにここに来てノリが軽くなるという。


---
---
---




※以下エロ注意































嫌悪する感情

・・・やめろ・・・!
汚い・・・!

お願いだから・・・・・・!


俺は、こんな汚い人間じゃない・・・!!

---

「・・・王、来たよ。」
「・・・・・・ああ・・・。」

いつも一ノ瀬には自由にさせてる。
特に邪魔をする訳じゃない。ただ俺と同じ空間にいれば安心するらしいのだ。
だから俺は、わざわざ一ノ瀬を気にかけることはなかった。

・・・だが、今日は・・・。

---

一ノ瀬を尻目に、パソコンに向かっていた。

・・・不意に、背後から両腕を掴まれる。
振り解こうとした時は既に遅し。


後ろに引き倒され、後ろ手に縛られていた。

---

腕を縛られたまま、壁に追い詰められた。
一ノ瀬が、脚の間に入り込んできた。

「・・・何のつもりだ・・・。」
「王ってさ、康正の事好きなの?」
「何のつもりだと聞いてるんだ。」
「痛いことはしないよ。ただ少し王と話がしたいだけ。」
「縛り付ける必要がどこにある。」
「ただ、逃げて欲しくないだけだよ。・・・ねぇ王、康正の事好きなの?」
「お前がそれを知ってどうする。」
「・・・そう。じゃあいいや。俺ね、王の事好きだよ。」
「・・・そうか。それで、俺に何を求めてるんだ。」
「・・・・・・そうだなぁ・・・。抱くのもいいし、抱かれるのもいいかな。」
「・・・やめろ、気持ち悪い。」
「お前は康正にそういう気持ちある?」
「・・・ない!そんなくだらない事を聞くために縛り付けたのか!」
「だって王・・・、こうでもしないとこういう話まともに聞いてくれないじゃん。
・・・それと・・・。ごめん。本当は話がしたいだけじゃないんだ。

・・・・・・ひとつ思い出をね、作ろうと思って。」

---

一ノ瀬は俺のズボンに手をかけ、ジッパーを下ろした。
そしてその中に手をねじ込み、中心にあるソレを取り出した。

「・・・な、何を・・・!・・・っ!!」

一ノ瀬は俺のソレを、手でしごき始めた。

「王、こういうの嫌いって言ってたっけ。家で散々乱れたものを見てきたからだっけ?
・・・でもお前にも欲はあるだろ?家に囚われて本心を封じ込めるの、いい加減疲れるだろ。
・・・もっと楽に生きなよ。そうじゃないとお前、市正の影響下から逃れる前に、壊れちゃうよ。」
「・・・知る・・・かっ・・・!やめろっ・・・・・・!」
「・・・あ、勃って来たね。・・・結構具合いい?」
「・・・・・・い・・・いいわけが・・・。・・・・・・っ!」
「・・・・・・ん・・・・・・。」
「・・・・・・!!!・・・・・・!!!や、やめ・・・っ、やめろっ・・・・・・!!!」

一ノ瀬は俺のソレを口に含み、下を這わせた。

「ひっ・・・・・・!!いっ・・・・・・!!あぁ・・・・・・!!!!」

気持ち悪い・・・!!気持ち悪い・・・・・・!!やめろっ・・・・・・!!やめてくれ・・・・・・!!

逃げようとしてもがいても、腕は縛られ、足はがっちりと固定されていた。
びくともしない。今はただこの不快な行為に身を委ねるしかないのか・・・。
今までにない感覚。身体の奥がずんと重く、息苦しい。

・・・もう・・・耐えられ・・・・・・!!

「・・・・・・・・・ぁぁ!!!!!!」

一気に襲いかかってきた脱力感と同時に、白濁した液が放たれた。

一ノ瀬はそれを器用に口で受け止め、飲み込んだ。

「・・・・・・にが・・・・・・。結構溜めてたね・・・・・・。もしかして自分でするのも我慢してた?」
「・・・・・・ぁぁ・・・・・・っ!!・・・・・・ぁっ・・・・・・!!」
「・・・気持ちよかった?」
「・・・・・いやだ・・・やめろ・・・触るな・・・・・・!」
「ごめんね。・・・こんなに震えて、余程こういう事が怖いんだ。」

一ノ瀬は俺の腕を解いた。
俺は一ノ瀬に反撃する気も起きず、壁にもたれ掛かっていた。

「・・・ごちそうさま。じゃあね。」

そう言って一ノ瀬は部屋を出て行った。


・・・・・・その後、一ノ瀬に会う事はなかった。

---

だんだん薄れてた嗣→王的な方針をあえて復活させる方向で。
ただ康正と会った時点で王への依存が解けて独り立ちの覚悟を決めていたので康正に対する嫉妬はない。



怖れ

大丈夫だよ。

何も怖れる事は無い。


もう少し、楽に生きろ。

---

プルルルルルルルル・・・

嗣「・・・康正。今日は都合つく?」
康『・・・いや、ごめん。今バイトで・・・。』
嗣「じゃあ帰りでもいい。王の所に行ってあげてよ。少しの時間でもいいからさ。
・・・俺にはできなかったけど、王の事、助けてあげてよ。」
康『・・・?市ノ上に何かあったのか・・・?』

・・・そう言われて市ノ上の所に来たら、あいつは震えながら自身のソレを扱いていた。
止めろ、止めろ、違う、違うと嗚咽混じりに言いながら。

---

擦っても擦っても、舌の感触がまとわりついたままだ。
忘れたい。早く忘れたい。気持ち悪い。気持ち悪い。

「・・・・・・っ!・・・・・・っっっっ!!!」

舌の記憶と、自身の手の摩擦に、またさっきと同じ感覚に襲われた。

・・・違う、この感覚が欲しい訳じゃない。
気持ち悪いから、早く忘れたいから、拭い去りたいから・・・!
・・・決して、こんな感覚を求めちゃいない・・・!!



・・・・・・!!?
誰か、入ってきたのか・・・・・・!?

「・・・・・・風間・・・!!」
「・・・あ・・・えっと・・・その・・・、わ、悪い・・・。」

・・・何て所を見られたんだ・・・。

とりあえず気を落ち着けて、服を直す。


「今日は来ないと言っていなかったか?」
「い、一ノ瀬くんに、お前に会うように言われてさ・・・。その、何かあったのか・・・?」
「・・・一ノ瀬・・・?」


―――・・・・・・そうだなぁ・・・。抱くのもいいし、抱かれるのもいいかな。
お前は康正にそういう気持ちある?


「・・・・・・!!」

・・・違う・・・。俺はそんなんじゃ・・・!

・・・そうだよ・・・。何で忘れてたんだ・・・。
好きってこういう事なんだよ・・・。
汚い欲望に繋がる感情だったんだよ・・・。

だから想いが通じ合った相手は肉体を求めるんだ。
そして、行き過ぎれば欲望だけ先走る事も・・・。



「・・・近寄らない方が良い。見ただろ?・・・俺は汚いんだ。」
「た・・・確かにびっくりしたけど・・・。そんな・・・。汚いとか・・・。
男だったら自然な事じゃないか?
・・・それより、何だか苦しそうだったけど・・・。」
「・・・・・・っ・・・!!」

また発作のように舌の感触を思い出す。
ぞわぞわと身体が震えだした。

「おい、大丈夫かよ!本当にどうしたんだよ!」
「・・・い、一ノ瀬に・・・、舐められて・・・・・・。
き、気持ち悪くて・・・。忘れられなくて・・・・・・っ。」
「え・・・・・・。」
「・・・・・・風間・・・どうしよう・・・・・・。
俺・・・・・・これを求めるようになるのか・・・・・・?
こんな気持ち悪くて汚い事・・・・・・っ。」
「と、とりあえず落ち着けよ!背中さすってやるから!効果あるか分からないけど!」
「・・・・・・っ・・・!・・・・・・っ・・・!・・・・・・っ。」

そう言って風間は俺の背中をさすり始めた。
背中に意識が行って多少は楽になったが、手はまた自身に触れようとする。

「う・・・あっ・・・!嫌だ・・・!違う・・・・・・っ!」
「・・・俺の背中でも引っ掻いてろよ。少しは気が紛れるだろ。」
「・・・・・・ん・・・。」

俺は風間の胸に深く顔を埋め、背に手を回し、無心に掻きむしった。

忘れるように・・・忘れるように・・・忘れるように・・・。

---

「・・・・・・ありがとう。風間のお陰でだいぶ落ち着いた。
・・・・・・だけど俺、どうなるのかな・・・。こんな事を自分から求め始めるようになったら・・・。
・・・・・・気持ち悪いな。嫌でも確かにそういう感情はある。・・・それを知ってしまった・・・・・・。」
「・・・・・・気持ち悪いとか言うなよ。俺達が生まれてきたのはそういう感情あっての物だろ?」
「・・・・・・だけど・・・。今は、何の意味もない・・・。汚いだけの感情だ・・・。」
「何でそこまで嫌うんだよ。・・・まぁ、無理矢理されたなら無理もないか。
でもさ、市ノ上がそういう感情に囚われても、汚いとは思わないよ。
お前ってさ、いつも難しく考えすぎで、何でも理性で行動しようとするけどさ、疲れるだろ。
もっと自分の感情に正直になれよ。こういう事だけじゃなくてさ、嬉しいとか楽しいとか、お前が無意味って言ってた人の繋がりとか、思いやりとかさ。」
「・・・・・・・・・。」
「家の事とか大変なんだろうけど、それに囚われて背伸びし過ぎなんじゃないか?お前は。そんなに家の事負担にしたいのかよ。」
「そういう訳じゃ・・・。」
「気ばかり焦って消耗して、目的果たす前に倒れたらどうするんだよ。本当に今のお前はギリギリ過ぎて見てられない。」
「・・・・・・・・・。」
「だから、さ、もう少し楽に生きろよ。」
「・・・・・・・・・。」
 
---

「・・・本当にそう思うか?他人事じゃないんだぞ?この汚い感情が、お前に向く事だってあるかもしれないんだ。」
「・・・・・・え・・・?い、いや、ちょっと待って、それは・・・。」
「・・・・・・気持ち悪いだろう?」
「えっと・・・待った待った。気持ち悪いとか言う前に状況把握させて。」
「・・・・・・ここまで言えばわかるだろう?俺は・・・、風間をそういう目で見てる・・・らしい。」
「・・・・・・・・・えっと・・・、え・・・。えぇ・・・・・・?」
「・・・あぁもう!好きなんだよ!お前の事が!分かれ!」
「え・・・、あ、うん、わかった、わかったけど、ちょっと頭の中整理させて!」

・・・・・・・・・

「・・・・・・ふぅー・・・。ちょっと、まさか過ぎたけど、わかった。」
「・・・・・・何だ?」
「俺も、市ノ上の事は好きだよ。だからこんなお節介してる訳だし。嬉しいよ。
・・・でも、恋愛対象として考えたことは無かった。だからしばらくは実感沸かないし、友達としか見れないだろうけど、慣れてくよ。」
「・・・何だそれは。俺の為に自分の気持ちを騙す気か?お前は俺に楽になれって言ったくせに。」
「・・・違うよ。俺も、市ノ上が好きっていうのは確かだからさ。嫌じゃないんだ。・・・だから、よろしく。」
「・・・もし俺の為に無理しているのだとしたら、許さないからな。」
「無理はしてないよ。市ノ上から距離を置く方が嫌だ。ほら、楽にしろよ。俺はいつだって自分のしたいようにしてるんだから。」

---

ごめんなげぇな。超なげぇな。優しくないな。

ここまで王康成立っぽい流れで描いてるけど第三者の二次ですよ!

ひとまずこれで完結・・・かな。
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