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東西南北くすつば!企画用ブログ
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2018/11/18 (Sun)
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2010/06/25 (Fri)
それぞれの家の事情と価値観
「左皇子。聞きたい事があるのだけど。」
「む、箱坂か・・・。珍しいな。何だ。」
「体育特待3年アーチェリー部の左幹って、あなたの兄弟かしら?登校時何時も一緒のようだけど。」
「・・・そうだが?それがどうしたというのだ。」
「双子ではなさそうね。あなたかあいつか、どちらか愛人の子かしら?ああ、二人とも別の愛人の子だったりしてね。」
「私の家の事情を知っているのか。・・・そうか、箱坂だからな。

・・・いかにも。幹は箱坂のツテで知り合った女の子供だ。」
「・・・やはり・・・!どこか似ていると思ったのよ・・・!」
「何だ、そなたが生まれる前の話だというのに、知っているのか。たかだか愛人として紹介されるような女の事を。」
「・・・知ってるも何も、私の叔母・・・父の妹だもの。面識はないけれどね。

・・・そう、だからあいつはどこか、父に似ているのよ・・・。」
「・・・待て、幹の母親は箱坂の血縁ではない筈だがな。名前も、林町寿美子と・・・。」
「それは偽名よ。本名は箱坂小梅。・・・顔を、よく見てみなさい。私はその人と瓜二つだと、よく言われるのよ。」
「・・・ふむ、確かに。あまり人の顔を意識したりはせぬ故気付かなかったが・・・。確かに・・・。」


―――梅香、お前は梅の名を冠してるだけあって、小梅と同じ無能だな。・・・そういえば、顔も瓜二つだな・・・。


「・・・・・・。」
「しかし、箱坂の前当主は何故実の娘を赤の他人として、愛人として紹介したのだ・・・?」
「箱坂の女はね、婚約者に婚約破棄されたら完全に奴隷になるの。もはや人格など存在しないものとして扱われる。・・・権力者の愛人になるしか道がないのよ。」
「信じられぬな・・・。だがしかし、現実に・・・。

・・・所で良いのか?箱坂の内部事情をそのようにべらべらと・・・。」
「私はじきに箱坂とは無関係の人間になるもの。構わないわ。」
「・・・自ら愛人にされる道を選ぶ気か。」
「誰が!・・・箱坂の敷いたレールの上は歩かないわ。私は私のやり方で、私が決めた人生を行くわ!」
「・・・そうか。せいぜい頑張ることだ。しかしそなたは厄介な家に生まれたものだな。」
「あなたに言われたくはないわね。・・・少しお喋りが過ぎたようね。さよなら。」
「・・・・・・・・・。」

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

数日後

「箱坂、聞いたよ。俺の母親と、箱坂の事。」
「左幹・・・。」
「母さんは、愛人という立場でも幸せだって言ってたし、愛人の子として生まれた俺も、何不自由なくここまで生きてこれた。」
「・・・何が言いたいの?」
「・・・箱坂、もし婚約者に捨てられたら、俺の家に来なよ。次期社長の兄さんにも口添えしておくからさ。」
「捨てられたら、ですって?・・・馬鹿言わないで頂戴!あんな一方的な婚約、こちらからお断りよ!捨てるのは私の方よ!
・・・それに、あなた何様?自分や母親が幸せだからって何!?同じように私が幸せだと感じるなんて思う訳!?
冗談じゃないわ!どうして生き方をあなたなんかに決められなければならないの!?」
「・・・何だよ人が折角親切に!どうせ将来どっかの愛人にされるなら、環境がいいに越したことは無いだろ!?」
「愛人になるだなんて誰が言ったの!?私の人生は、私が決める!」(ダッ
「・・・おい!?箱坂!?」


「・・・幹。」
「・・・何だよ皇子。」
「今のは手前が悪い。愛人になる事が女性にとってどれだけ屈辱的な事か、知らぬのか。
・・・愛人が求められるのは肉体のみ。人格など、無きに等しい扱いだ。例えどれだけ優しくしようが、それは肉体を得る為の手段でしかない。
本当の愛が向けられるのは、他の誰か一人のみ。
そんな環境が、あの我が儘な女に受け入れられると思うのか。」
「・・・なんだよそれ!だったら父さんは母さんを愛してはいないって事か!?」
「今は拾った責任を果たしているに過ぎない。
・・・表向きには人格を尊重しているから、まあ、不自由のない暮らしで満足はできるだろうがな。」
「・・・本妻の子供だからそんな事が言えるんだよ!俺は信じてる!父さんは、母さんを愛してるって!
・・・お前の言う事は違うって、俺が証明してやる!」(ダッ

「・・・やれやれ、難しい問題だな。酷な事を言ってしまったか。」


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

皇子も幹も、父親が何人もの愛人を抱えている事に対して、普通ではないと知りつつも、疑問には思っていません。小さい頃からそんな環境だったから。


幹に関しては、複数人に愛情を向けるのは普通だと思っているふしがあり、よく浮気だ二股だとトラブルになります。でも結局その考えが染み付いて一人に絞れない。

皇子はその点一途です。父や弟をおかしいとは思わないが、一人の人を好きになったら他は眼中に入らなくなる。元々頑固で融通がきかないから。
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